突発性難聴のため仕事に影響して困っているのですが、障害年金はもらえるでしょうか。

- 詳しいプロフィール
- 2004年:厚生労働省入省
- 2008年:社労士資格を取得
- 2012年:西宮市の社労士事務所に就職
- 2015年:独立し、中井事務所を設立
-
私は高校生のころに突発性難聴となったのですが、その時は部活や受験などでストレスが重なっただけだろうと勝手に判断して病院には行きませんでした。
聞こえにくい状態が続きましたが、だんだん慣れてしまい、いつのまにか左耳の聴力を失ってしまいました。
現在45歳ですが、先月突発性難聴を再発し、初めて耳鼻科を受診しました。
右耳の聴力が落ちて人の会話が聞こえないので、補聴器を作ろうかということまで話が進んでいます。
仕事にも影響して困っています。
このような状態で障害年金はもらえるでしょうか。
ご質問内容からは、具体的な検査成績が分かりかねますが、次の認定基準に該当する程度であれば、障害年金が受給できる可能性が考えられます。
聴覚障害の認定基準
【1級】
- 両耳の聴力レベルが100デジベル以上のもの
【2級】
- 両耳の聴力レベルが90デジベル以上のもの
- 両耳の平均純音聴力レベル値が80デジベル以上で、かつ、最良語音明瞭度が30%以下のもの
【3級】
- 両耳の平均純音聴力レベル値が70デジベル以上のもの
- 両耳の平均純音聴力レベル値が50デジベル以上で、かつ、最良語音明瞭度が50%以下のもの
- 一耳の平均純音聴力レベル値が80デジベル以上で、かつ、症状が固定していないもの
【障害手当金】
- 一耳の平均純音聴力レベル値が80デジベル以上で、かつ、症状が固定しているもの
ご質問者様の場合、初診日(初めて病院を受診した日)からまだ1年6か月経過していないため、原則としてはまだ申請できる時期(障害認定日)は到来していません。
ただし、症状が固定し障害認定日が到来していると判断された場合は、申請は可能でしょう。
初診日とは
障害の原因となった傷病について、初めて医師または歯科医師の診療を受けた日をいいます。
障害認定日とは
障害の程度の認定を行うべき日をいい、原則として、
- 初診日から起算して1年6月を経過した日
- 傷病が治った日(その症状が固定し、治療の効果が期待できない状態に至った日を含む)
のいずれか早い日となります。
ご質問内容からは詳細が分かりかねますが、上記について参考にしていただき、申請をご検討されてはいかがでしょうか。
(本回答は2022年7月現在のものです。)
障害年金の申請について
ご自身で書類をしっかり準備したつもりが、症状に合った等級が認められないケースや、不支給となるケースが見受けられます。
このようなことを防ぐためには専門知識が必要となりますが、そうなると社労士に相談するか関連書籍を参照しなければなりません。
当サイトでは1分で障害年金をもらえるか、カンタン査定をいたします。
◎社労士への依頼も合わせてご検討ください
審査を受ける機会は審査請求、再審査請求を含めて3回あります。
しかし、1度目の請求で認められない場合、2度目以降で決定が覆るのは、たった14.7%となっています。より確実に認定を得るために社労士に申請を代行依頼する方法があります。
こちらも合わせてご検討ください。疑問などがございましたら、下記よりお気軽にお問い合わせください。
お気軽にお問合せください。
障害年金は国の施しではありません。国民の権利です。
煩雑な手続きを代行し、権利を行使するお手伝いをしっかりさせていただきます。
どんなご相談でも承ります。お気軽にお問合せください。
お電話でも承ります
06-6429-6666
平日9:00~18:00
このQ&Aの回答者
- 2004年:厚生労働省入省
- 2008年:社労士資格を取得
- 2012年:西宮市の社労士事務所に就職
- 2015年:独立し、中井事務所を設立
難聴に関するその他のQ&A
- 障害年金の申請で却下されたのですが、不服申立てではどのような書類を提出すればよいでしょうか。
- 私の母(55歳)は、左耳が全く聞こえません。なんとか右耳の聴力だけで生活していますが、不便なことも多く疲れやすくて、パートも休みがちです。そんな母のために障害年金を申請しましたが、初診日が特定できないからと却下されました。初診日は30年前なのでカルテは残っておらず、診察券や領収書などの書類も残っていません。しかし30年前を初診日としなければ障害厚生年金の申請ができず、母の状態は3級か障害手当金なので、障害厚生年金の申請でなければ受給することができません。なんとか障害年金を受給させてあげたいのですが、不服申立てではどのような書類を提出すればよいでしょうか。
- 慢性腎不全のため人工透析を導入しているのですが、障害年金の遡及請求はできないのでしょうか。
- 私は5歳の時に遺伝性の腎炎が発覚しました。そして25歳の時に慢性腎不全となり人工透析を導入しました。しかし障害年金が受給できることを知らず、現在(40歳)になり今から請求を検討しています。役所の方からは遡及請求の説明は受けましたが、無理だとも言われました。なぜ無理なのか理解できないまま自宅に帰ってしまったのですが、私の場合、障害年金の遡及請求はできないのでしょうか。
- 子供の頃から左耳が少し難聴ですが、障害者手帳をもらえたら障害年金ももらえますか?
- 私は現在21歳大学生です。子供の頃から左耳が少し難聴です。障害者手帳をもらえたら障害年金ももらえますか?
- 右耳がほとんど聞こえておらず、めまいやふらつきもある状態で障害年金を受給することは可能でしょうか。
- 私は7年前に事故で顔面を骨折しました。その時は骨折の治療だけで、顔はほとんどもとに戻ったので治療は終了しました。最近になり右耳の聞こえの悪さがひどくなり、耳鼻科を受診したら、外傷性鼓膜穿孔と言われました。おそらく事故の時に鼓膜が破れて、そのまま放置したため聴力が低下したということです。私の場合、右耳がほとんど聞こえておらず、さらにめまいやふらつきもあります。この状態で障害年金を受給することは可能でしょうか。
- メニエール病で耳鳴りとめまいがあり、退職を視野に入れています。障害厚生年金はもらえますか?
- 私は5年前の30歳の時にメニエール病を発症しました。現在も耳鳴りとめまいがあり、地震のような揺れを感じることが多くあります。日常会話も聞こえるときと聞こえにくい時があり、特に会社の電話対応が難しくなってきたので、退職も視野に入れています。このような状態ですが、障害厚生年金はもらえるでしょうか。