普通の障害基礎年金と20歳前の障害基礎年金とは、どう違うのでしょうか?

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普通の障害基礎年金と20歳前の障害基礎年金とは、どう違うのでしょうか?

中井智博
中井智博社会保険労務士
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私は19歳の時に適応障害と診断されました。

その1年後の20歳の時にうつ病に診断が変わりました。

うつ病で障害年金を申請したいのですが、私の場合、うつ病と診断された日が初診日になって、普通の障害基礎年金の申請になるのでしょうか?

それとも適応障害と診断された日になって、その時は19歳だったので、20歳前の障害基礎年金の申請になるのでしょうか?

普通の障害基礎年金と20歳前の障害基礎年金とは、どう違うのでしょうか?

ご質問者様の場合、初診日は19歳の時に適応障害と診断された日になります。

そのため、20歳前の障害基礎年金の請求になります。

 

適応障害と診断されていた後にうつ病を発症するケースについては、障害年金制度においては診断名の変更であり、あらたな疾病が発症したものではないことから別疾病とせず、「同一疾病」として扱われます。

よって、うつ病の初診日は、適応障害のために初めて病院を受診した日になります。

初診日の時点で20歳前の国民年金未加入期間中の場合は、20歳前の障害基礎年金の請求になります。

 

初診日とは

障害の原因となった傷病について、初めて医師または歯科医師の診療を受けた日をいいます。

具体的には次のような場合が初診日とされます。

  1. 初めて診療を受けた日(治療行為又は療養に関する指示があった日)
  2. 同一の傷病で転医があった場合は、一番初めに医師等の診療を受けた日
  3. 過去の傷病が治癒し同一傷病で再度発症している場合は、再度発症し医師等の診療を受けた日
  4. 傷病名が確定しておらず、対象傷病と異なる傷病名であっても、同一傷病と判断される場合は、他の傷病名の初診日が対象傷病の初診日
  5. 障害の原因となった傷病の前に、相当因果関係があると認められる傷病があるときは、最初の傷病の初診日が対象傷病の初診日

※ただし、知的障害の場合は、出生日が初診日となります。

 

20歳前傷病の障害基礎年金とは

先天性の病気などにより20歳前から障害があり、初診日が、20歳前(年金制度に加入していない期間)にあり、かつ、障害の状態が認定基準に該当する場合には、障害基礎年金を受けることができます。

等級は1級と2級があり、障害の程度によって決められます。

 

<認定基準>

  • 3級…労働に著しい制限があるもの
  • 2級…日常生活に著しい制限があるもの
  • 1級…他人の介助がなければほとんど自分の用事を済ませることができないもの

※症状の重さによって等級が分けられています。

※3級が最も症状が軽く、2級、1級になるにつれて症状が重く、また受給額も多くなります。

※3級は障害厚生年金請求の方のみにある等級です。

 

初診日を特定し、申請をご検討されてはいかがでしょうか。

 

なお、通常の障害基礎年金と20歳前の障害基礎年金とは、等級や年金額は同じですが、20歳前傷病の障害基礎年金については、年金保険料の納付を要件としていないことから、年金の支給に関して制限や調整があります。

20歳前傷病の障害基礎年金の所得制限

扶養親族がいない場合、前年の所得額が

  • 4,621,000円を超えると全額支給停止
  • 3,604,000円を超えると年金額の2分の1が支給停止

なお、世帯人数が増加した場合、扶養親族1人につき所得制限額が38万円(※)加算されます。

※対象となる扶養親族が老人控除対象配偶者または老人扶養親族であるときは、1人につき48万円加算。特定扶養親族等であるときは1人につき63万円加算となります。

(支給停止となる期間は、8月から翌年7月までとなります。)

 

20歳前傷病の障害基礎年金が支給停止となる場合

  • 障害の状態が障害等級に該当しない程度となったとき
  • 労働基準法の障害補償を受けることができるとき
  • 恩給法に基づく年金給付(増加恩給等を除く)、労災保険法の年金給付、その他政令で定める年金給付を受けることが出来るとき
  • 刑事施設、労役場等の施設に拘禁されているとき
  • 少年院等の施設に収容されているとき
  • 日本国内に住所を有しないとき
  • 前年の所得が、政令で定める額を超えるとき

 

(本回答は2021年6月現在のものです。)

障害年金の申請について

ご自身で書類をしっかり準備したつもりが、症状に合った等級が認められないケースや、不支給となるケースが見受けられます。

このようなことを防ぐためには専門知識が必要となりますが、そうなると社労士に相談するか関連書籍を参照しなければなりません。

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