障害年金の手続きをする予定ですが、精神の診断書も循環器科の先生にお願いしていいのでしょうか。

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障害年金の手続きをする予定ですが、精神の診断書も循環器科の先生にお願いしていいのでしょうか。

中井智博
中井智博社会保険労務士
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公開日:

私の娘は、生まれつき心臓病と自閉症があります。

自閉症は治るものではないので特に通院はせず、主に循環器科に通院しており、現在も経過観察のため年に1〜2回通っています。

まもなく20歳になるので障害年金の手続きをする予定ですが、心臓病の診断書と精神の診断書を書いてもらってくださいと言われました。

精神の診断書も循環器科の先生にお願いしていいのでしょうか。

 

精神の障害用の診断書を作成いただける医師については以下の通りです。

精神の障害用診断書を書くことができる医師について

精神の障害用診断書は、精神保健指定医又は精神科を標ぼうする医師が作成できることとされています。

※なお、てんかん、知的障害、発達障害、認知症及び高次脳機能障害等、診療科が多岐に分かれている疾患については、小児科、脳神経外科、神経内科、リハビリテーション科、老年科等を専門とする医師が主治医となっている場合、これらの科の医師であっても、精神・神経障害の診断又は治療に従事している医師であれば、作成できることとなっております。

 

ご質問内容から、自閉症については受診していないことが拝察されるため、精神の診断書が必要であれば、まずは精神科の受診が必要でしょう。

 

なお、ご質問者様の場合、心臓病と自閉症があるとのことですので、両方の障害で申請をすることは可能ですが、2つの障害があるから認定が得やすい、ということではありません。

それぞれの障害の状態について判断され、両方とも2級に相当する場合は併合で1級になりますが、一方が2級、他方が3級相当の場合は、2級の年金を受給することになり、他方は受給できません。

両方とも3級の場合は、併合認定は行われませんので、障害基礎年金の申請の場合は不支給になります。

※障害基礎年金の申請の場合2級以上に該当しなければ受給することができません。

 

それぞれの認定基準は、次の通りです。

参考にしていただき、両方の診断書を取得するか、一方の診断書にするかご検討されてはいかがでしょうか。

先天性心疾患の認定基準

心疾患の検査での異常検査所見は以下の通りです。

区分

異常検査所見

A

安静時の心電図において、0.2mV以上のSTの低下もしくは 0.5mV以上の深い陰性T波(aVR誘導を除く。)の所見のあるもの

B

負荷心電図(6Mets 未満相当)等で明らかな心筋虚血所見があるもの

C

胸部X線上で心胸郭係数 60%以上又は明らかな肺静脈性うっ血所見や間質性肺水腫のあるもの

D

心エコー図で中等度以上の左室肥大と心拡大、弁膜症、収縮能の低下、拡張能の制限、先天性異常のあるもの

E

心電図で、重症な頻脈性又は徐脈性不整脈所見のあるもの

F

左室駆出率(EF)40%以下のもの

G

BNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)が 200pg/ml 相当を超えるもの

H

重症冠動脈狭窄病変で左主幹部に 50%以上の狭窄、あるいは、3 本の主要冠動脈に 75%以上の狭窄を認めるもの

I

心電図で陳旧性心筋梗塞所見があり、かつ、今日まで狭心症状を有するもの

 

【1級】

以下2点を満たすもの

  • 病状(障害)が重篤で安静時においても、常時心不全(NYHA心機能分類クラス4)を有する
  • 身のまわりのこともできず、常に介助を必要とし、終日就床を強いられ、活動の範囲がおおむねベッド周辺に限られるもの

【2級】

以下3点を満たすもの

  • 上記異常検査所見が 2 つ以上
  • 病状をあらわす臨床所見が5つ以上
  • 歩行や身のまわりのことはできるが、時に少し介助が必要なこともあり、軽労働はできないが、日中の 50%以上は起居しているもの、または、身のまわりのある程度のことはできるが、しばしば介助が必要で、日中の 50%以上は就床しており、自力では屋外への外出等がほぼ不可能となったもの

以下2点を満たすもの

  • Eisenmenger化(手術不可能な逆流状況が発生)を起こしているもの
  • 歩行や身のまわりのことはできるが、時に少し介助が必要なこともあり、軽労働はできないが、日中の 50%以上は起居しているもの、または、身のまわりのある程度のことはできるが、しばしば介助が必要で、日中の 50%以上は就床しており、自力では屋外への外出等がほぼ不可能となったもの

【3級】

以下3点を満たすもの

  • 上記異常検査所見のC,D,Eのうち 1 つ以上
  • 病状をあらわす臨床所見が 1 つ以上あるもの
  • 軽度の症状があり、肉体労働は制限を受けるが、歩行、軽労働や座業はできるもの、または、歩行や身のまわりのことはできるが、時に少し介助が必要なこともあり、軽労働はできないが、日中の 50%以上は起居しているもの

以下2点を満たすもの

  • 肺体血流比1.5以上の左右短絡、平均肺動脈収縮期圧50mmHg以上のもの
  • 軽度の症状があり、肉体労働は制限を受けるが、歩行、軽労働や座業はできるもの、または、歩行や身のまわりのことはできるが、時に少し介助が必要なこともあり、軽労働はできないが、日中の 50%以上は起居しているもの

 

発達障害の認定について

発達障害については、たとえ知能指数が高くても社会行動やコミュニケーション能力の障害により対人関係や意思疎通を円滑に行うことが出来ないために日常生活に著しい制限を受けることに着目して認定をされます。

発達障害の認定基準

【1級】

以下1〜2を満たすもの

  1. 社会性やコミュニケーション能力が欠如している
  2. 著しく不適応な行動がみられるため、日常生活への適応が困難で常時援助を必要とするもの 

【2級】

以下1〜2を満たすもの

  1. 社会性やコミュニケーション能力が乏しい
  2. 不適応な行動がみられるため、日常生活への適応にあたって援助が必要なもの

【3級】

以下1〜2を満たすもの

  1. 社会性やコミュニケーション能力が不十分
  2. 社会行動に問題がみられるため、労働が著しい制限を受けるもの

 

障害年金の申請について

ご自身で書類をしっかり準備したつもりが、症状に合った等級が認められないケースや、不支給となるケースが見受けられます。

このようなことを防ぐためには専門知識が必要となりますが、そうなると社労士に相談するか関連書籍を参照しなければなりません。

当サイトでは1分で障害年金をもらえるか、カンタン査定をいたします。

 

◎社労士への依頼も合わせてご検討ください

審査を受ける機会は審査請求、再審査請求を含めて3回あります。
しかし、1度目の請求で認められない場合、2度目以降で決定が覆るのは、たった14.7%となっています。

より確実に認定を得るために社労士に申請を代行依頼する方法があります。
こちらも合わせてご検討ください。

疑問などがございましたら、下記よりお気軽にお問い合わせください。

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障害年金は国の施しではありません。国民の権利です。

煩雑な手続きを代行し、権利を行使するお手伝いをしっかりさせていただきます。

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