メニエール病と視野障害の両方の障害基礎年金がもらえるのでしょうか。

- 詳しいプロフィール
- 2004年:厚生労働省入省
- 2008年:社労士資格を取得
- 2012年:西宮市の社労士事務所に就職
- 2015年:独立し、中井事務所を設立
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私は50代女性です。無職です。
網膜色素変性症の視野障害で障害基礎年金2級を受給しています。
半年くらい前から視力が落ちたように感じていて、それと併せて耳鳴りが激しくなっており、左耳の聞こえが悪くなっています。
めまいのような症状もあり耳鼻科を紹介していただき、メニエール病と診断され、現在も通院しています。
メニエール病も障害年金の支給対象とありますが、視野障害と両方の障害基礎年金がもらえるのでしょうか。
メニエール病と視野障害の、両方の障害基礎年金はもらえません。
メニエール病についても障害基礎年金の認定が得られた場合は、併合で、障害基礎年金1級になります。
平衡機能の障害の認定基準
【2級】
四肢体幹に器質的異常がない場合に、
- 閉眼で起立・立位保持が不能
- 開眼で直線を歩行中に10メートル以内に転倒あるいは著しくよろめいて歩行を中断せざるを得ない程度のもの
【3級】
- 閉眼で起立・立位保持が不安定で、開眼で直線を10メートル歩いたとき、多少転倒しそうになったりするがどうにか歩き通す程度のもので、労働能力が明らかに半減しているもの
- めまいの自覚症状が強く、他覚所見として眼振その他平衡機能検査の結果に明らかな異常所見が認められ、かつ、労働が制限を受けるか又は労働に制限を加えることを必要とする程度であり、症状が固定していないもの
聴覚障害の認定基準
【1級】
- 両耳の聴力レベルが100デジベル以上のもの
【2級】
- 両耳の聴力レベルが90デジベル以上のもの
- 両耳の平均純音聴力レベル値が80デジベル以上で、かつ、最良語音明瞭度が30%以下のもの
【3級】
- 両耳の平均純音聴力レベル値が70デジベル以上のもの
- 両耳の平均純音聴力レベル値が50デジベル以上で、かつ、最良語音明瞭度が50%以下のもの
- 一耳の平均純音聴力レベル値が80デジベル以上で、かつ、症状が固定していないもの
ご質問内容から、メニエール病の障害認定日は到来していないことが拝察されます。
障害認定日が到来し、障害の状態が上記の認定基準の2級に相当する場合は、現在受給中の視野障害と併合で、障害基礎年金1級が認定されるでしょう。
障害認定日時点の状態を確認し、該当する程度であれば申請をご検討されてはいかがでしょうか。
障害認定日とは
障害の程度の認定を行うべき日をいい、原則として、
- 初診日から起算して1年6月を経過した日
- 傷病が治った日(その症状が固定し、治療の効果が期待できない状態に至った日を含む)
のいずれか早い日となります。
(本回答は2022年3月現在のものです。)
障害年金の申請について
ご自身で書類をしっかり準備したつもりが、症状に合った等級が認められないケースや、不支給となるケースが見受けられます。
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このQ&Aの回答者
- 2004年:厚生労働省入省
- 2008年:社労士資格を取得
- 2012年:西宮市の社労士事務所に就職
- 2015年:独立し、中井事務所を設立
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