初診日が国民年金。入籍して厚生年金になれば障害年金3級がもらえますか?

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初診日が国民年金。入籍して厚生年金になれば障害年金3級がもらえますか?

中井智博
中井智博社会保険労務士
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公開日:

私は10代の頃から精神科に通っていますが、特に診断名はなく、

最近になって広汎性発達障害と診断されました。

統合失調症の診断もされていて、手帳は3級です。

初診日が国民年金だから3級では障害年金はもらえないと言われました。

それなら、いま同棲している彼と入籍して厚生年金にしてもらったら、

障害年金3級がもらえますか?

本回答は2018年8月現在のものです。

 

障害厚生年金の申請になるか、障害基礎年金の申請になるか、

どちらの申請になるかは、以下の通りです。

 

障害厚生年金か障害基礎年金か

障害厚生年金を受給できるか、障害基礎年金の受給となるかは、

初診日に加入していた年金制度によって決まります。

  • 初診日が厚生年金被保険者期間中にある場合は、障害厚生年金
  • 初診日が国民年金被保険者期間中にある場合は、障害基礎年金
  • 初診日が20歳前または60歳以上65歳未満(国内に住んでいる方のみ)の年金未加入期間にある場合は、障害基礎年金

※初診日とは…障害の原因となった傷病について、初めて医師または歯科医師の診療を受けた日をいいます。ただし、知的障害の場合は、出生日が初診日となります。

 

ご質問者様の場合、10代の頃は診断名はなく、

のちに広汎性発達障害や統合失調症と診断されていますが、

それらは別疾病ではなく同一疾病と判断される可能性が高く、

初診日は10代の頃になることが考えられます。

 

そのため、20歳前傷病の障害基礎年金の申請になります。

初診日以降に厚生年金に加入しても、障害基礎年金の申請に変わりはありません。

 

なお、厚生年金加入者の配偶者となっても、厚生年金に加入したとはならないため、

その期間に初診日があっても、障害厚生年金の申請とはなりません。

 

障害基礎年金の申請では、2級以上に該当すると判断された場合に支給されますが、

精神保健福祉手帳が3級だから障害年金も3級になるとは限りません。

 

精神保健福祉手帳と障害年金について

精神保健福祉手帳と障害年金は、

根拠法も審査機関も認定基準も異なる全く別の制度であり、

両者の等級は連動するものではありません。

精神保健福祉手帳の等級がそのまま障害年金の等級となるわけではありません。

 

精神保健福祉手帳が3級であっても、障害基礎年金が受給できることもあります。

下記の認定基準を参考にしていただき、申請を検討されてはいかがでしょうか。

 

発達障害の認定について

発達障害については、

たとえ知能指数が高くても社会行動やコミュニケーション能力の障害により

対人関係や意思疎通を円滑に行うことが出来ないために

日常生活に著しい制限を受けることに着目して認定をされます。

 

発達障害の認定基準

【1級】

以下1〜2を満たすもの

  1. 社会性やコミュニケーション能力が欠如している
  2. 著しく不適応な行動がみられるため、日常生活への適応が困難で常時援助を必要とするもの 

【2級】

以下1〜2を満たすもの

  1. 社会性やコミュニケーション能力が乏しい
  2. 不適応な行動がみられるため、日常生活への適応にあたって援助が必要なもの

【3級】

以下1〜2を満たすもの

  1. 社会性やコミュニケーション能力が不十分
  2. 社会行動に問題がみられるため、労働が著しい制限を受けるもの

 

統合失調症の認定について

統合失調症は、罹患後数年ないし十数年の経過中に症状の好転を見ることもあり、

また、その反面急激に増悪し、その状態を持続することもあります。

したがって、統合失調症として認定を行うものに対しては、

発病時からの療養及び症状の経過を十分考慮するものとされています。

 

統合失調症の認定基準

  • 1級…高度の残遺状態又は高度の病状があるため高度の人格変化、思考障害、その他妄想・幻覚等の異常体験が著明なため、常時の援助が必要なもの
  • 2級…残遺状態又は病状があるため人格変化、思考障害、その他妄想・幻覚等の異常体験があるため、日常生活が著しい制限を受けるもの 
  • 3級…残遺状態又は病状があり、人格変化の程度は著しくないが、思考障害、その他妄想・幻覚等の異常体験があり、労働が制限を受けるもの

 

◎障害年金の申請について

ご自身で書類をしっかり準備したつもりが、症状に合った等級が認められないケースや、不支給となるケースが見受けられます。

このようなことを防ぐためには専門知識が必要となりますが、そうなると社労士に相談するか関連書籍を参照しなければなりません。

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◎社労士への依頼も合わせてご検討ください

審査を受ける機会は審査請求、再審査請求を含めて3回あります。
しかし、1度目の請求で認められない場合、2度目以降で決定が覆るのは、たった14.7%となっています。

より確実に認定を得るために社労士に申請を代行依頼する方法があります。
こちらも合わせてご検討ください。

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障害年金は国の施しではありません。国民の権利です。

煩雑な手続きを代行し、権利を行使するお手伝いをしっかりさせていただきます。

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