人工透析で働きながら障害年金を受けることはできますか?

- 詳しいプロフィール
- 2004年:厚生労働省入省
- 2008年:社労士資格を取得
- 2012年:西宮市の社労士事務所に就職
- 2015年:独立し、中井事務所を設立
-
現在人工透析をしています。
恥ずかしながら、障害年金のことを全く知らずに何年も経過してしまいました。
今から申請を検討しているのですが、働きながら障害年金を受けることはできますか?
また年収などで等級が下がったり支給が止まることはありますか?
本回答は2020年2月現在のものです。
人工透析療法施行中のものは、就労状況にかかわらず、原則として2級と認定されます。
そのため、働きながら障害年金を受けることができます。
また障害年金は、原則として所得制限はありませんが、
例外として、20歳前傷病の障害基礎年金を受けている方には所得制限があります。
20歳前傷病の障害基礎年金の所得制限
扶養親族がいない場合、
- 所得額4,621,000円を超えると全額支給停止
- 所得額3,604,000円を超えると年金額の2分の1が支給停止
なお、世帯人数が増加した場合、扶養親族1人につき所得制限額が38万円(※)加算されます。
※対象となる扶養親族が老人控除対象配偶者または老人扶養親族であるときは、1人につき48万円加算。特定扶養親族等であるときは1人につき63万円加算となります。
20歳前傷病の障害基礎年金とは
先天性の病気などにより20歳前から障害があり、
初診日が、20歳前(年金制度に加入していない期間)にあり、かつ、
障害の状態が認定基準に該当する場合には、障害基礎年金を受けることができます。
等級は1級と2級があり、障害の程度によって決められます。
※初診日とは、出生直後に、あるいは乳幼児期の健康診断(6ヶ月〜3歳時健診)、または養護学校、更生相談所等の各種検査のいずれかにおいて、医師または歯科医師の診断により、20歳までに障害が確認されている場合や、療育手帳等が交付されている場合を含みます。
ご質問内容からは、人工透析に至った経緯が分かりかねますが、
例えば、20歳前に発症した腎疾患から人工透析に至ったケースでは、
20歳前傷病に該当することになります。
その場合は、所得制限を受けることになるため、
年収によっては2分の1、もしくは全額支給停止になることがあります。
◎障害年金の申請について
ご自身で書類をしっかり準備したつもりが、症状に合った等級が認められないケースや、不支給となるケースが見受けられます。
このようなことを防ぐためには専門知識が必要となりますが、そうなると社労士に相談するか関連書籍を参照しなければなりません。
当サイトでは1分で障害年金をもらえるか、カンタン査定をいたします。
◎社労士への依頼も合わせてご検討ください
審査を受ける機会は審査請求、再審査請求を含めて3回あります。
しかし、1度目の請求で認められない場合、2度目以降で決定が覆るのは、たった14.7%となっています。より確実に認定を得るために社労士に申請を代行依頼する方法があります。
こちらも合わせてご検討ください。疑問などがございましたら、下記よりお気軽にお問い合わせください。
お気軽にお問合せください。
障害年金は国の施しではありません。国民の権利です。
煩雑な手続きを代行し、権利を行使するお手伝いをしっかりさせていただきます。
どんなご相談でも承ります。お気軽にお問合せください。
お電話でも承ります
06-6429-6666
平日9:00~18:00
このQ&Aの回答者
- 2004年:厚生労働省入省
- 2008年:社労士資格を取得
- 2012年:西宮市の社労士事務所に就職
- 2015年:独立し、中井事務所を設立
働きながらに関するその他のQ&A
- 母を扶養に入れると、世帯収入が増えたとみなされて妻の障害年金が減ることはあるのでしょうか?
- 私の妻は、現在障害年金3級を受給しており、私の社会保険の扶養に入っています。今度、私の母を扶養に入れる予定ですが、母は老齢年金を年100万円ほど受給しており、そのことで世帯収入が増えたとみなされて妻の障害年金が減ることはあるのでしょうか?
- ここ何年も年金を免除してもらっていますが、障害年金を受給することはできるのでしょうか?
- 私は5年前からパニック障害で心療内科に通院をしていますが、うつ病へと進行し、現在も治療を継続しています。生活のためパートやアルバイトをしていますが、長続きせず、転々としています。最近障害年金について知り、もし障害年金を受給できるなら、ゆっくり治療に励みたいと考えています。しかし私はここ何年も年金を免除してもらっています。このような状況で障害年金を受給することはできるのでしょうか?
- 世帯収入が十分にある場合、障害年金の受給資格はなくなってしまうのでしょうか?
- 28歳の妹がうつ病のため仕事ができない状態となっています。きっかけは上司や同僚から強い叱責を受けたことで、はじめの頃は通院しながら仕事を続けていたのですが、休職となり、そのまま復帰できず退職となりました。今はアルバイトもできない状態で、実家に引きこもっています。医師から障害年金のことを教えてもらい申請を検討していますが、実家では両親ともまだ現役で働き、私も正社員で働いているので、世帯収入は十分あります。同世帯である妹は、障害年金の受給資格はなくなってしまうのでしょうか?
- 幻聴の症状があり疲労のため仕事はできません。障害年金は認定されますでしょうか?
- 私は現在55歳で、5年前から幻聴の症状があります。起きている時も睡眠中もあって目を覚ます状態なので、疲労はこの上なく、仕事はできません。薬を飲んでも体がだるくなるだけで効きません。なので精神科には行ってません。この状態で障害年金は認定されますでしょうか?
- 障害年金の申請には、主治医の許可がいるのですか?
- 今から2年ほど前に、心臓疾患があることがわかりました。当時はフルタイムで働いていましたが、治療のため1日3時間程度の軽いパートに変わりました。障害年金の申請をしたいので役所に聞いてみたところ、一度主治医に許可をもらってから用紙を取りに来てくださいと言われました。障害年金の申請には、主治医の許可がいるのですか?