幼少期からのてんかんですが、障害厚生年金を受給することはできないのでしょうか。

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幼少期からのてんかんですが、障害厚生年金を受給することはできないのでしょうか。

中井智博
中井智博社会保険労務士
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公開日:

私は幼少期からのてんかんで、障害基礎年金2級を受給しています。

同じ作業所に同い年の人がいますが、

彼は事故後の外傷性てんかんで障害厚生年金2級を受給しています。

私の方が病歴は長く、大変な思いをしているはずなのに、

彼の方が受給額が多いのが腑に落ちません。

私は障害厚生年金は受給できないのでしょうか。

本回答は2018年2月時点のものです。

 

障害厚生年金か障害基礎年金か

障害厚生年金を受給できるか、障害基礎年金の受給となるかは、

初診日に加入していた年金制度によって決まります。

  • 初診日が厚生年金被保険者期間中にある場合は、障害厚生年金
  • 初診日が国民年金被保険者期間中にある場合は、障害基礎年金
  • 初診日が20歳前または60歳以上65歳未満(国内に住んでいる方のみ)の年金未加入期間にある場合は、障害基礎年金

 

障害基礎年金の受給となるか障害厚生年金の受給となるかは、

上記の通りに決定されます。

 

ご質問者様の場合、幼少期からてんかんがあるとのことですので、

20歳前傷病の障害基礎年金が支給されていることが拝察されます。

今から障害厚生年金に切り替えることはできません。

 

20歳前傷病の障害基礎年金では、保険料納付要件が問われず、

障害の程度が等級に該当すれば、20歳の誕生日から受給することが可能です。

 

一方、障害厚生年金では、保険料納付要件が問われ、

障害認定日以降に受給が可能となります。

 

保険料納付要件とは

初診日の前日において以下の1または2を満たしている必要があります。

  1. 初診日の属する月の前々月までの公的年金の加入期間の3分の2以上の期間について、保険料が納付または免除されていること
  2. 初診日において65歳未満であり、初診日の属する月の前々月までの直近1年間に保険料の未納期間がないこと

※20歳前に初診日がある場合は、保険料納付要件は問われません。

 

障害認定日とは

障害認定日とは、障害の程度の認定を行うべき日をいい、原則として、

  1. 初診日から起算して1年6月を経過した日
  2. 傷病が治った日(その症状が固定し、治療の効果が期待できない状態に至った日を含む)

のいずれか早い日となります。

 

20歳前傷病の障害基礎年金と障害厚生年金では、

要件がそれぞれ異なりますので、

受給額のみで損得を比較することはできません。

 

てんかんでの障害年金の申請について

発症から長期間申請していない場合、初診日の特定と証明が困難となります。

また、てんかんは発作の頻度、重症度のみで障害の状態を認定されるものではないため、

障害等級に該当するか否かの判断、十分な申請書類の作成等に

申請には専門知識が必要となります。

そのため、関連書籍をご購入の上、申請されることをお勧めします。

審査のチャンスは審査請求、再審査請求を含めて3回ありますが、

1度目に不支給となると再審査請求で支給が決定するのは14.7%となっています。

慎重にご準備ください。

申請の流れはこちらにて解説していますので、ご参考にしてください。

 

社労士への依頼も合わせてご検討ください

よりスムーズに認定を得るために社労士に申請を代行依頼する方法があります。

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