下垂体機能低下、両耳側半盲と高次脳機能障害。傷病手当が終了したら、障害年金がもらえますか?

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下垂体機能低下、両耳側半盲と高次脳機能障害。傷病手当が終了したら、障害年金がもらえますか?

中井智博
中井智博社会保険労務士
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公開日:

私の兄は脳梗塞を発症し、

頭蓋咽頭腫の疑いで下垂体機能低下、両耳側半盲ということで手術をしました。

手術によりある程度改善されたようですが、

視野障害は残っているようです。

高次脳機能障害の可能性もあると言われていて、

言葉が出るまで時間がかかったり話がかみ合わないこともあります。

仕事復帰の可能性は低く、傷病手当が終わったら退職すると思います。

傷病手当が終了したら、障害年金がもらえますか?

本回答は2017年6月時点のものです。

 

障害年金は、傷病手当金の受給が終了すれば自動的に受給できるものではありません。

傷病手当金とは別に申請する必要があります。

 

障害年金は、障害認定日が到来すれば申請が可能となります。

脳梗塞などの脳血管疾患の場合の障害認定日は、以下の通りです。

脳血管疾患の障害認定日

脳血管疾患による障害の場合、障害認定日は

  1. 初診日から6か月経過後の症状固定日
  2. 初診日から1年6か月を経過した日

のいずれか早い方の日となります。

 

傷病手当金を受給している期間中に申請することは可能ですが、

両方を同時に満額受給することはできません。

 

障害厚生年金と傷病手当金の併給調整について

障害厚生年金を受給している期間と傷病手当金を受給している期間が重なっている場合、

傷病手当金について減額調整されます。

  • 傷病手当金>障害厚生年金の場合、傷病手当金は差額分が支給されます。
  • 傷病手当金<障害厚生年金の場合、傷病手当金は支給されません。

 

下垂体機能低下症など、その他の疾患による障害の程度は、

全身状態、栄養状態、年齢、進行状況等、具体的な日常生活状況等を考慮し、

総合的に認定するものとされていますが、

お兄さまの場合、両耳側半盲により視野障害があるとのことですので、

視野障害の認定基準により審査されることが考えられます。

 

視野障害の認定基準は、次のいずれかを満たすものとなっています。

視野障害の認定基準

視野障害の認定基準は、次のいずれかを満たすものとなっています。

【2級】

  • 両眼の視野が5度以内(I/2視標)
  • 両眼の視野が10度以内(I/4視標)であり、かつ中心10度以内の8方向の残存視野のそれぞれの角度の合計が56度以下(I/2視標)

【3級】(症状が固定していないもの)

  • 両眼の視野が10度以内のもの
  • 両眼による視野が2分の1以上欠損したもの…片眼ずつ測定し、それぞれの視野表を重ね合わせることで、測定した視野の面積が生理的限界の面積の1/2以上欠損しているもの

 

また、高次脳機能障害も障害年金に支給対象となっています。

 

高次脳機能障害の各等級に該当する障害の状態は、以下の通りとなっております。

高次脳機能障害の認定基準

【1級】

  • 高度の認知障害、高度の人格変化、その他の高度の精神神経症状が著明なため、常時の援助が必要なもの

【2級】

  • 認知障害、人格変化、その他の精神神経症状が著明なため、日常生活が著しい制限を受けるもの

【3級】

  • 認知障害、人格変化は著しくないが、その他の精神神経症状があり、労働が制限を受けるもの
  • 認知障害のため、労働が著しい制限を受けるもの

 

障害年金の対象となる失語症

障害年金の対象となる失語症とは、

大脳の言語野の後天性脳損傷(脳血管障害、脳腫瘍、頭部外傷や脳炎など)により、

一旦獲得された言語機能に障害が生じた状態のものをいいます。

 

失語症の障害の程度の認定について

障害年金の失語症の障害の程度は、

  • 単語の呼称
  • 短文の発話
  • 長文の発話
  • 単語の理解
  • 短文の理解
  • 長文の理解

により判断されます。

 

眼の障害と精神の障害、音声又は言語機能の障害用の診断書をそれぞれ取得し申請することで、

併合認定により上位等級に該当する可能性も考えられます。

障害認定日が到来しているのであれば、申請を検討してはいかがでしょうか。

 

障害年金の申請について

障害の状態によって等級が決まりますが、

提出書類によって、2級相当の状態なのに3級となったり不支給となったり

というケースが数多くあります。

そのため関連書籍をご購入の上、申請されることをお勧めします。

審査のチャンスは審査請求、再審査請求を含めて3回ありますが、

1度目に不支給となると再審査請求で支給が決定するのは14.7%となっています。

慎重にご準備ください。

申請の流れはこちらにて解説していますので、ご参考にしてください。

 

社労士への依頼も合わせてご検討ください

よりスムーズに認定を得るために社労士に申請を代行依頼する方法があります。

私は元厚生労働省の事務官ですので、

役所の論理・理屈を理解しており、これまで90%以上の確率で認定を得ています。

もし社労士への依頼を検討される場合は、こういった点も合わせてお考えください。

疑問などがございましたら、下記お問い合わせフォームからお気軽にご質問ください。

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障害年金は国の施しではありません。国民の権利です。

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