再生不良性貧血のステージ2。今から障害年金の申請準備で何をしておけばいいですか?

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再生不良性貧血のステージ2。今から障害年金の申請準備で何をしておけばいいですか?

中井智博
中井智博社会保険労務士
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先月、再生不良性貧血のステージ2と診断されました。

今は経過観察ですが、悪化することもあると言われています。

仕事も辞めないといけなくなるかもしれません。

今から障害年金の申請準備をしようと思うのですが、

何をしておけばいいですか?どうなれば支給されますか?

本回答は2017年12月時点のものです。

 

ご質問内容から、現段階ではまだ障害年金の申請はできないことが推察されます。

先月、再生不良性貧血と診断されたとのことですので、

今準備できることは、初診日の特定と保険料納付要件の確認です。

 

初診日とは

初診日とは、障害の原因となった傷病について、

初めて医師または歯科医師の診療を受けた日をいいます。

 

「保険料納付要件」とは

初診日の前日において以下の1または2を満たしている必要があります。

  1. 初診日の属する月の前々月までの公的年金の加入期間の3分の2以上の期間について、保険料が納付または免除されていること
  2. 初診日において65歳未満であり、初診日の属する月の前々月までの直近1年間に保険料の未納期間がないこと

※20歳前に初診日がある場合は、保険料納付要件は問われません。

 

今後、転院の可能性がある場合は、

初めて診療を受けた病院で初診日の証明書(受診状況等証明書)を取得しておきましょう。

 

障害年金は、障害認定日が到来すれば申請することができます。

障害認定日の時点で、認定基準に該当すると判断された場合は、

障害年金が支給されます。

 

障害認定日とは

障害認定日とは、障害の程度の認定を行うべき日をいい、原則として、

  1. 初診日から起算して1年6月を経過した日
  2. 傷病が治った日(その症状が固定し、治療の効果が期待できない状態に至った日を含む)

のいずれか早い日となります。

 

再生不良性貧血についての各等級に該当する障害の状態は以下の通りです。

赤血球系・造血不全疾患(再生不良性貧血、溶血性貧血等)の認定基準

障害の程度

障害の状態

1級

A表1欄に掲げるうち、いずれか1つ以上の所見があり、B表1欄に掲げるうち、いずれか1つ以上の所見があるもので、かつ、一般状態区分表のオに該当するもの

2級

A表2欄に掲げるうち、いずれか1つ以上の所見があり、B表2欄に掲げるうち、いずれか1つ以上の所見があるもので、かつ、一般状態区分表のエ又はウに該当するもの

3級

A表3欄に掲げるうち、いずれか1つ以上に所見があり、B表3欄に掲げるうち、いずれか1つ以上の所見があるもので、かつ、一般状態区分表のウ又はイに該当するもの

 

A表

区分

臨床所見

1

  1. 高度の貧血、出血傾向、易感染症を示すもの
  2. 輸血をひんぱんに必要とするもの

2

  1. 中度の貧血、出血傾向、易感染症を示すもの
  2. 輸血を時々必要とするもの

3

  1. 軽度の貧血、出血傾向、易感染症を示すもの
  2. 輸血を必要に応じて行うもの

 

B表

区分

検査所見

1

1 末梢血液中の赤血球像で、次のいずれかに該当するもの

  • ヘモグロビン濃度が 7.0g/dl未満のもの
  • 網赤血球数が 2万/μl未満のもの

2 末梢血液中の白血球像で、次のいずれかに該当するもの

  • 白血球数が 1,000/μl未満のもの
  • 好中球数が 500/μl未満のもの

3 末梢血液中の血小板数が2万/μl未満のもの

2

1 末梢血液中の赤血球像で、次のいずれかに該当するもの

  • ヘモグロビン濃度が 7.0g/dl以上 9.0g/dl未満のもの
  • 網赤血球数が 2万/μl以上 6万/μl未満のもの

2 末梢血液中の白血球像で、次のいずれかに該当するもの

  • 白血球数が 1,000/μl以上 2,000/μl未満のもの
  • 好中球数が 500/μl以上 1,000/μl未満のもの

3 末梢血液中の血小板数が 2 万/μl以上 5 万/μl未満のもの

3

1 末梢血液中の赤血球像で、次のいずれかに該当するもの

  • ヘモグロビン濃度が 9.0g/dl以上 10.0/dl未満のもの
  • 網赤血球数が6万/μl以上10万/μl未満のもの

2 末梢血液中の白血球像で、次のいずれかに該当するもの

  • 白血球数が 2,000/μl以上 3,300/μl未満のもの
  • 好中球数が 1,000/μl以上 2,000/μl未満のもの

3 末梢血液中の血小板数が 5 万/μl以上 10 万/μl未満のもの

 

一般状態区分表

区分

一般状態

無症状で社会活動ができ、制限を受けることなく、発病前と同等にふるまえるもの

軽度の症状があり、肉体労働は制限を受けるが、歩行、軽労働や座業はできるもの。 例えば、軽い家事、事務など

歩行や身のまわりのことはできるが、時に少し介助が必要なこともあり、軽労働はできないが、日中の 50%以上は起居しているもの

身のまわりのある程度のことはできるが、しばしば介助が必要で、日中の 50%以上は就床しており、自力では屋外への外出等がほぼ不可能となったもの

身のまわりのこともできず、常に介助を必要とし、終日就床を強いられ、活動の範囲がおおむねベッド周辺に限られるもの

 

血液・造血器疾患による障害の認定について

検査成績は、その性質上変動しやすいものであるので、

血液・造血器疾患による障害の程度の判定に当たっては、

最も適切に病状をあらわしていると思われる検査成績に基づいて行われます。

特に、輸血や補充療法により検査数値が一時的に改善する場合は、

治療前の検査成績に基づいて行われます。

 

血液・造血器疾患の病態は、

各疾患による差異に加え、個人差も大きく現れ、

病態によって生じる臨床所見、検査所見も、また様々なので、

認定に当たってはA表及びB表によるほか、

他の一般検査、特殊検査及び画像診断等の検査成績、

病理組織及び細胞所見、合併症の有無とその程度、治療及び病状の経過等を参考とし、

認定時の具体的な日常生活状況等を把握して、総合的に認定されます。

 

障害年金の申請について

障害の状態によって等級が決まりますが、

提出書類によって、2級相当の状態なのに3級となったり不支給となったり

というケースが数多くあります。

そのため関連書籍をご購入の上、申請されることをお勧めします。

審査のチャンスは審査請求、再審査請求を含めて3回ありますが、

1度目に不支給となると再審査請求で支給が決定するのは14.7%となっています。

慎重にご準備ください。

申請の流れはこちらにて解説していますので、ご参考にしてください。

 

社労士への依頼も合わせてご検討ください

よりスムーズに認定を得るために社労士に申請を代行依頼する方法があります。

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障害年金は国の施しではありません。国民の権利です。

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