聴覚障害と精神障害は重複して障害年金が受給できるのか

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聴覚障害と精神障害は重複して障害年金が受給できるのか

中井智博
中井智博社会保険労務士
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公開日:

私は、聴覚障害で障害基礎年金2級を受給しています。

数年前から精神的にもしんどくなってきて、つい先日うつ病で精神障害2級の手帳をもらいました。

この場合、障害年金は重複してもらえるのですか?

それともどちらかを選ぶのですか?

本回答は2020年3月現在のものです。

 

まず、障害年金は、精神保健福祉手帳をもらったから障害年金ももらえる、というものではありません。

障害年金の等級は手帳の等級と連動していないため、手帳が2級だから障害年金も2級になるとは限りません。

手帳が2級であっても、障害年金は3級もしくは不支給、というケースもあります。

精神保健福祉手帳と障害年金について

精神保健福祉手帳と障害年金は、根拠法も審査機関も認定基準も異なる全く別の制度であり、両者の等級は連動するものではありません。

 

障害年金におけるうつ病の各等級に該当する障害の状態は、以下の通りです。

うつ病の認定基準

  • 1級…高度の気分、意欲・行動の障害及び高度の思考障害の病相期があり、かつ、これが持続したりまたは頻繁に繰り返したりするため、常時の援助が必要なもの
  • 2級…気分、意欲・行動の障害及び思考障害の病相期があり、かつ、これが持続したりまたは頻繁に繰り返したりするため、日常生活が著しい制限を受けるもの
  • 3級…気分、意欲・行動の障害及び思考障害の病相期があり、その病状は著しくないが、これが持続したりまたは繰り返し、労働に制限を受けるもの

 

次に、うつ病で障害認定が得られた場合、聴覚障害の障害基礎年金と重複して年金が支給されるのではありません。

うつ病で2級に認定された場合は、聴覚障害と併合して1級の年金が支給され、3級に認定された場合は、うつ病か聴覚障害のどちらか有利な方を選択することになります。

 

なお、3級は厚生年金にしかない等級です。

うつ病の初診日の時点で厚生年金に加入している場合は、障害厚生年金の請求が可能となるため、3級相当でも認定を得ることが可能となりますが、厚生年金に加入していない場合は、3級相当では認定を得ることはできませんので、ご注意ください。

障害厚生年金か障害基礎年金か

障害厚生年金を受給できるか、障害基礎年金の受給となるかは、初診日に加入していた年金制度によって決まります。

  • 初診日が厚生年金被保険者期間中にある場合は、障害厚生年金
  • 初診日が国民年金被保険者期間中にある場合は、障害基礎年金
  • 初診日が20歳前または60歳以上65歳未満(国内に住んでいる方のみ)の年金未加入期間にある場合は、障害基礎年金

 

障害基礎年金と障害厚生年金の障害等級について

  • 障害基礎年金…1級および2級
  • 障害厚生年金…1級、2級および3級

 

初診日とは

障害の原因となった傷病について、初めて医師または歯科医師の診療を受けた日をいいます。

具体的には次のような場合が初診日とされます。

  1. 初めて診療を受けた日(治療行為又は療養に関する指示があった日)
  2. 同一の傷病で転医があった場合は、一番初めに医師等の診療を受けた日
  3. 過去の傷病が治癒し同一傷病で再度発症している場合は、再度発症し医師等の診療を受けた日
  4. 傷病名が確定しておらず、対象傷病と異なる傷病名であっても、同一傷病と判断される場合は、他の傷病名の初診日が対象傷病の初診日
  5. 障害の原因となった傷病の前に、相当因果関係があると認められる傷病があるときは、最初の傷病の初診日が対象傷病の初診日

※ただし、知的障害の場合は、出生日が初診日となります。

 

◎障害年金の申請について

ご自身で書類をしっかり準備したつもりが、症状に合った等級が認められないケースや、不支給となるケースが見受けられます。

このようなことを防ぐためには専門知識が必要となりますが、そうなると社労士に相談するか関連書籍を参照しなければなりません。

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◎社労士への依頼も合わせてご検討ください

審査を受ける機会は審査請求、再審査請求を含めて3回あります。
しかし、1度目の請求で認められない場合、2度目以降で決定が覆るのは、たった14.7%となっています。

より確実に認定を得るために社労士に申請を代行依頼する方法があります。
こちらも合わせてご検討ください。

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