橋本病の発症は13歳の時なので、20歳前の障害として障害年金を申請することはできないのでしょうか?

- 詳しいプロフィール
- 2004年:厚生労働省入省
- 2008年:社労士資格を取得
- 2012年:西宮市の社労士事務所に就職
- 2015年:独立し、中井事務所を設立
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私は13歳の時に急激な体重増加やむくみ、倦怠感が出現しましたが、親からは成長期だからといって病院には連れて行ってもらえませんでした。
無理やり学校にも通っていましたが、22歳の大学生の時に知人に勧められて受診し、橋本病と診断されました。その時に、13歳の時にすでに発症していたんだろうと言われました。
現在25歳で就職ができず、アルバイトも続かないので障害年金の申請の相談に行ったのですが、初診日は22歳の大学生の時だが、国民年金を払ってなくて猶予もしていなかったので申請できないと言われました。
橋本病の発症は13歳の時なので、20歳前の障害として申請することはできないのでしょうか?
13歳の時に受診をしていない場合は、その時を初診日として申請することはできません。
橋本病のために初めて受診した日が22歳の時であれば、その日が初診日となり、その時点で国民年金保険料を納めておらず、猶予の手続きもしていないため保険料納付要件を満たせないのであれば、障害年金の申請はできません。
初診日とは
障害の原因となった傷病について、初めて医師または歯科医師の診療を受けた日をいいます。
保険料納付要件とは
初診日の前日において以下の1または2を満たしている必要があります。
- 初診日のある月の前々月までの公的年金の加入期間の2/3以上の期間について、保険料が納付または免除されていること
- 初診日において65歳未満であり、初診日のある月の前々月までの1年間に保険料の未納がないこと
※ただし、20歳前の年金制度に加入していない期間に初診日がある場合は、納付要件はありません。
なお、20歳の前に受診している場合は、保険料納付要件はありません。
20歳前傷病の障害基礎年金の申請が可能となり、障害の程度が2級以上に該当する場合、受給が可能となります。
20歳前傷病の障害基礎年金とは
先天性の病気などにより20歳前から障害があり、初診日が、20歳前(年金制度に加入していない期間)にあり、かつ、障害の状態が認定基準に該当する場合には、障害基礎年金を受けることができます。
等級は1級と2級があり、障害の程度によって決められます。
その他の疾患の認定基準について
全身状態や栄養状態、年齢、術後の経過、予後、原疾患の性質、進行状況等、具体的な日常生活状況等を考慮し、総合的に認定されます。
【1級】
- 身体の機能に障害又は長期にわたる安静を必要とする症状があり、日常生活の用を弁ずることを不能ならしめる程度のもの
- 身の回りのこともできず、常に介助を必要とし、終日就床を強いられ、活動の範囲がおおむねベッド周辺に限られるもの
【2級】
- 日常生活が著しい制限を受けるか又は日常生活に著しい制限を加えることを必要とする程度のもの
次のいずれかに該当するもの
- 身の回りのことはある程度できるが、しばしば介助が必要で、日中の50%以上は就床しており、自力では屋外への外出等がほぼ不可能となったもの
- 歩行や身のまわりのことはできるが、時に少し介助が必要なこともあり、軽労働はできないが、日中の50%以上は起居しているもの
【3級】
- 労働が制限を受けるか又は労働に制限を加えることを必要とする程度のもの
次のいずれかに該当するもの
- 歩行や身のまわりのことはできるが、時に少し介助が必要なこともあり、軽労働はできないが、日中の50%以上は起居しているもの
- 軽度の症状があり、肉体労働は制限を受けるが、歩行、軽労働や座業はできるもの。 例えば、軽い家事、事務など
(本回答は2021年11月現在のものです。)
障害年金の申請について
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06-6429-6666
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このQ&Aの回答者
- 2004年:厚生労働省入省
- 2008年:社労士資格を取得
- 2012年:西宮市の社労士事務所に就職
- 2015年:独立し、中井事務所を設立
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