幼少期から聴覚に障害があるのですが、障害基礎年金を請求すると所得制限で支給停止になるのでしょうか?

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幼少期から聴覚に障害があるのですが、障害基礎年金を請求すると所得制限で支給停止になるのでしょうか?

中井智博
中井智博社会保険労務士
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公開日:

私は生まれつき聴覚に障害があり、幼少期から身体障害者手帳3級を持っています。

もうすぐ20歳になるので障害基礎年金を請求しようと思っているのですが、

18歳の時から正社員で働いており、年収が約300万円あります。

20歳前の障害の場合、所得制限があると聞いたのですが、

私の場合、障害基礎年金を請求しても支給停止になるのでしょうか?

それとも現在厚生年金に加入しているので障害厚生年金の請求になって、

所得制限は関係がなくなるのでしょうか?

本回答は2019年12月現在のものです。

 

ご質問者様の場合、現在は厚生年金に加入しているとのことですが、

初診日は20歳前の年金未加入期間中になることが拝察されるため、

障害厚生年金ではなく、20歳前傷病の障害基礎年金の請求になります。

 

初診日とは

初診日とは、障害の原因となった傷病について、

初めて医師または歯科医師の診療を受けた日をいいます。

具体的には次のような場合が初診日とされます。

  1. 初めて診療を受けた日(治療行為又は療養に関する指示があった日)
  2. 同一の傷病で転医があった場合は、一番初めに医師等の診療を受けた日
  3. 過去の傷病が治癒し同一傷病で再度発症している場合は、再度発症し医師等の診療を受けた日
  4. 傷病名が確定しておらず、対象傷病と異なる傷病名であっても、同一傷病と判断される場合は、他の傷病名の初診日が対象傷病の初診日
  5. 障害の原因となった傷病の前に、相当因果関係があると認められる傷病があるときは、最初の傷病の初診日が対象傷病の初診日

※ただし、知的障害の場合は、出生日が初診日となります。

 

障害厚生年金か障害基礎年金か

障害厚生年金を受給できるか、障害基礎年金の受給となるかは、

初診日に加入していた年金制度によって決まります。

  • 初診日が厚生年金被保険者期間中にある場合は、障害厚生年金
  • 初診日が国民年金被保険者期間中にある場合は、障害基礎年金
  • 初診日が20歳前または60歳以上65歳未満(国内に住んでいる方のみ)の年金未加入期間にある場合は、障害基礎年金

 

20歳前傷病の障害基礎年金とは

先天性の病気などにより20歳前から障害があり、

初診日が、20歳前(年金制度に加入していない期間)にあり、かつ、

障害の状態が認定基準に該当する場合には、障害基礎年金を受けることができます。

等級は1級と2級があり、障害の程度によって決められます。

※初診日とは、出生直後に、あるいは乳幼児期の健康診断(6ヶ月〜3歳時健診)、または養護学校、更生相談所等の各種検査のいずれかにおいて、医師または歯科医師の診断により、20歳までに障害が確認されている場合や、療育手帳等が交付されている場合を含みます。

 

20歳前傷病の障害基礎年金の支給を受ける場合は、所得制限があります。

一定の所得がある場合は、全額もしくは2分の1が支給停止になることがありますが、

ご質問者様の場合、年収は約300万円とのことですので、制限の対象にはならないでしょう。

 

20歳前傷病の障害基礎年金の所得制限

扶養親族がいない場合、

  • 所得額4,621,000円を超えると全額支給停止
  • 所得額3,604,000円を超えると年金額の2分の1が支給停止

なお、世帯人数が増加した場合、扶養親族1人につき所得制限額が38万円(※)加算されます。

※対象となる扶養親族が老人控除対象配偶者または老人扶養親族であるときは、1人につき48万円加算。特定扶養親族等であるときは1人につき63万円加算となります。

 

聴覚の障害の身体障害者手帳3級の程度は、

「両耳の聴力レベルが90デシベル以上のもの」ですので、

障害年金の認定基準に当てはめると、2級に相当することが考えられます。

20歳前傷病の障害基礎年金の請求で、認定が得られる可能性が考えられます。

 

間もなく20歳になるとのことですので、

診断書を取得し、申請をされてはいかがでしょうか。

 

聴覚障害の認定基準

【1級】

  • 両耳の聴力レベルが100デジベル以上のもの

【2級】

  • 両耳の聴力レベルが90デジベル以上のもの
  • 両耳の平均純音聴力レベル値が80デジベル以上で、かつ、最良語音明瞭度が30%以下のもの

【3級】

  • 両耳の平均純音聴力レベル値が70デジベル以上のもの
  • 両耳の平均純音聴力レベル値が50デジベル以上で、かつ、最良語音明瞭度が50%以下のもの
  • 一耳の平均純音聴力レベル値が80デジベル以上で、かつ、症状が固定していないもの

 

◎障害年金の申請について

ご自身で書類をしっかり準備したつもりが、症状に合った等級が認められないケースや、不支給となるケースが見受けられます。

このようなことを防ぐためには専門知識が必要となりますが、そうなると社労士に相談するか関連書籍を参照しなければなりません。

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◎社労士への依頼も合わせてご検討ください

審査を受ける機会は審査請求、再審査請求を含めて3回あります。
しかし、1度目の請求で認められない場合、2度目以降で決定が覆るのは、たった14.7%となっています。

より確実に認定を得るために社労士に申請を代行依頼する方法があります。
こちらも合わせてご検討ください。

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