障害年金の受給は在宅酸素療法をやっていないと無理なんでしょうか。

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障害年金の受給は在宅酸素療法をやっていないと無理なんでしょうか。

中井智博
中井智博社会保険労務士
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公開日:

細気管支炎です。現在は吸入などを受けていますが、在宅酸素療法はやっていません。

しかし、少し動いただけで息切れがするため、

洗濯物を干すにもちょっとの料理をするにもとにかく疲れてしまい、

休みながらでなければできません。入浴をしても息切れが激しくなります。

家計の問題からパートの面接にも行きましたが、

面接の場所へ行くだけでもゼエゼエしているため採用されません。

障害年金を受給できたらと思っていますが、やはり在宅酸素療法をやっていないと無理なんでしょうか。

本回答は2017年3月時点のものです。

 

常時(24時間)の在宅酸素療法を施行中のもので、かつ、

軽易な労働以外の労働に常に支障がある程度のものは

原則として3級とするとされています。

しかし、在宅酸素療法をしていなければ障害年金の認定が得られないというものではありません。

呼吸不全の場合は、以下の基準にしたがい審査が行われます。

 

A表 動脈血ガス分析値

区分

検査項目

単位

軽度異常

中等度異常

高度異常

動脈血O2分圧

Torr

70~61

60~56

55以下

動脈血CO2分圧

Torr

46~50

51~59

60以上

(注)病状判定に際しては、動脈血 O2分圧値を重視する。

 

 B表 予測肺活量1秒率

検査項目

単位

軽度異常

中等度異常

高度異常

予測肺活量1秒率

40~31

30~21

20以下

 

【1級】

以下2点を満たすもの

  • 上記A表及びB表の検査成績が高度異常を示すもの
  • 身のまわりのこともできず、常に介助を必要とし、終日就床を強いられ、活動の範囲がおおむねベッド周辺に限られるもの

【2級】

以下2点を満たすもの

  • 上記A表及びB表の検査成績が中等度異常を示すもの
  • 身のまわりのある程度のことはできるが、しばしば介助が必要で、日中の 50%以上は就床しており、自力では屋外への外出等がほぼ不可能となったもの、または、歩行や身のまわりのことはできるが、時に少し介助が必要なこともあり、軽労働はできないが、日中の 50%以上は起居しているもの

【3級】

以下2点を満たすもの

  • 上記A表及びB表の検査成績が軽度異常を示すもの
  • 歩行や身のまわりのことはできるが、時に少し介助が必要なこともあり、軽労働はできないが、日中の 50%以上は起居しているもの、または、軽度の症状があり、肉体労働は制限を受けるが、歩行、軽労働や座業はできるもの

 

なお、呼吸不全の障害の程度の判定は、A表の動脈血ガス分析値を優先するが、

その他の検査成績等も参考とし、認定時の具体的な日常生活状況等を把握して、

総合的に認定するとされています。

 

ご質問内容からは検査成績等はわかりかねますが、

上記基準を参考に障害年金の申請を検討しましょう。

 

障害年金の申請について

障害の状態によって等級が決まりますが、

提出書類によって、2級相当の状態なのに3級となったり不支給となったりというケースが

数多くあります。

そのため関連書籍をご購入の上、申請されることをお勧めします。

審査のチャンスは審査請求、再審査請求と3回ありますが、

1度目に不支給となると再審査請求で支給が決定するのは14.7%となっています。

慎重にご準備ください。

申請の流れはこちらにて解説していますので、ご参考にしてください。

 

社労士への依頼も合わせてご検討ください

よりスムーズに認定を得るために社労士に申請を代行依頼する方法があります。

私は元厚生労働省の事務官ですので、

役所の論理・理屈を理解しており、これまで90%以上の確率で認定を得ています。

もし社労士への依頼を検討される場合は、こういった点も合わせてお考えください。

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