てんかんで障害年金申請を検討中。ストレスで近医に通院していた時を初診日にはできませんか?

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てんかんで障害年金申請を検討中。ストレスで近医に通院していた時を初診日にはできませんか?

中井智博
中井智博社会保険労務士
  • 詳しいプロフィール
公開日:

私は20年間厚生年金に加入し働いてきましたが、

5年前に仕事のストレスで胃痛と血尿が出て、近医に通院をしていました。

ですが体調は良くならず、その3年後に退職しました。

退職後まもなく、てんかんで意識障害を起こし大きな病院へ救急搬送されました。

それから発作が頻繁に起こるようになり、今もよくならず、通院をしています。

現在は生活のため再就職をしましたが、いつ発作が出るかわからず、軽作業しかできず、

収入は激減しました。

障害年金の申請を検討していますが、てんかんで申請をする場合、

初診日は救急搬送された時になるのでしょうか?

現在、通院している先生によると「ストレス」も「てんかん」の因果関係があるとの事。

ストレスで近医に通院していた時を初診日にはできませんか?

本回答は2017年8月時点のものです。

 

初診日とは

初診日とは、障害の原因となった傷病について、

初めて医師または歯科医師の診療を受けた日をいいます。

 

初診日は、請求人が資料が添付して証明をし、

保険者が初診日を認定します。

 

医師より、ストレスとてんかんに相当因果関係があると言われているのであれば、

ストレスで近医に通院していた時の初診を初診日として申請されてはいかがでしょうか。

厚生年金に加入していたのであれば、障害厚生年金の申請が可能となります。

 

障害厚生年金か障害基礎年金か

障害厚生年金を受給できるか、障害基礎年金の受給となるかは、

初診日に加入していた年金制度によって決まります。

  • 初診日が厚生年金被保険者期間中にある場合は、障害厚生年金
  • 初診日が国民年金被保険者期間中にある場合は、障害基礎年金
  • 初診日が20歳前または60歳以上65歳未満(国内に住んでいる方のみ)の年金未加入期間にある場合は、障害基礎年金

 

てんかんの認定基準は、以下の通りです。

てんかんの認定基準

【1級】

  • 十分な治療にかかわらず、てんかん性発作のA又はBが月に1回以上あり、かつ、常時の援助が必要なもの

【2級】

  • 十分な治療にかかわらず、てんかん性発作のA又はBが年に2回以上、もしくは、C又はDが月に1回以上あり、かつ、日常生活が著しい制限を受けるもの

【3級】

  • 十分な治療にかかわらず、てんかん性発作のA又はBが年に2回未満、もしくは、C又はDが月に1回未満あり、かつ、労働が著しい制限を受けるもの

(注)発作のタイプは以下の通りです。

  • A:意識障害を呈し、状況にそぐわない行為を示す発作
  • B:意識障害の有無を問わず、転倒する発作
  • C:意識を失い、行為が途絶するが、倒れない発作
  • D:意識障害はないが、随意運動が失われる発作

 

ご質問内容からは、発作のタイプや頻度等がわかりかねますが、

上記の認定基準に該当する程度であれば、受給できる可能性も考えられます。

障害年金は直接の金銭給付となっております。

申請を検討されてはいかがでしょうか。

 

なお、障害年金の受給額は平成29年現在、以下の通りとなっています。

障害年金の受給額(平成29年)

  • 障害基礎年金1級…年974,100円
  • 障害基礎年金2級…年779,300円
  • 障害厚生年金1級…年974,100円+報酬比例の年金額×1.25
  • 障害厚生年金2級…年779,300円+報酬比例の年金額
  • 障害厚生年金3級…報酬比例の年金額(最低保証額584,500円)

※障害基礎年金の受給権者に加算対象となる子がいる場合、子の加算を受けることができます。

※障害厚生年金1級、2級の受給権者に加算対象となる配偶者がいる場合、配偶者の加給年金を受けることができます。

 

また、就労をされている場合は、以下の通り認定を行います。

精神障害で就労している場合の日常生活能力の判断について

精神障害で就労している場合、

労働に従事していることをもって、直ちに日常生活能力が向上したものととらえず、

その療養状況を考慮するとともに、

仕事の種類、内容、就労状況、仕事場で受けている援助の内容、

他の従業員との意思疎通の状況等を十分確認したうえで

日常生活能力を判断されます。

 

てんかんでの障害年金の申請について

発症から長期間申請していない場合、初診日の特定と証明が困難となります。

また、てんかんは発作の頻度、重症度のみで障害の状態を認定されるものではないため、

障害等級に該当するか否かの判断、十分な申請書類の作成等に

申請には専門知識が必要となります。

そのため、関連書籍をご購入の上、申請されることをお勧めします。

審査のチャンスは審査請求、再審査請求を含めて3回ありますが、

1度目に不支給となると再審査請求で支給が決定するのは14.7%となっています。

慎重にご準備ください。

申請の流れはこちらにて解説していますので、ご参考にしてください。

 

社労士への依頼も合わせてご検討ください

よりスムーズに認定を得るために社労士に申請を代行依頼する方法があります。

疑問などがございましたら、下記お問い合わせフォームからお気軽にご質問ください。

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