うつ病が原因でメニエールになったとすれば、保険料は納めていなくても障害年金の申請はできますか?

- 詳しいプロフィール
- 2004年:厚生労働省入省
- 2008年:社労士資格を取得
- 2012年:西宮市の社労士事務所に就職
- 2015年:独立し、中井事務所を設立
-
私は高校生の時にうつ病になり休学していました。
その後大学、就職と頑張っていましたが、入社した会社がハードで、入社して半年で右耳の聞こえが悪くなり、メニエール病と診断されました。
聞こえはだいぶ戻りましたが、めまいや頭痛は残っています。
現在は無職なので障害年金をもらいたいのですが、メニエールになった時は厚生年金に加入していたけど、その前に保険料未納の期間があるので申請できないと言われました。
うつ病が原因でメニエールになったとすれば、うつ病になったのは20歳前なので保険料は納めていなくても申請できますか?
本回答は2021年4月現在のものです。
うつ病が原因でメニエール病になったことが明確であれば、うつ病になったのは20歳前なので、保険料納付要件は問われません。
未納期間があっても、障害基礎年金の申請ができます。
ただし、うつ病が原因でメニエール病になったことを明確にすることができるか、またそれを主張して認めてもらうことができるのかについては、お答えいたしかねます。
メニエール病は、激しい回転性のめまいと難聴、耳鳴り、耳閉塞感(耳がふさがった感じ)を繰り返す疾患で、疲れやストレス、睡眠不足が誘因となることが多いと言われています。
うつ病との因果関係を認めてもらえるかについては判断いたしかねますが、それを主張しなければ申請ができないとのことですので、うつ病が原因でメニエール病になったことを主張し、申請を検討されてはいかがでしょうか。
相当因果関係とは
前の疾病または負傷がなかったならば、後の疾病が起こらなかったであろうと認められる場合は、相当因果関係ありと見て前後の傷病を同一傷病として取り扱います。
そのため初診日は、前の疾病または負傷について初めて医師等の診療を受けた日となります。
初診日とは
障害の原因となった傷病について、初めて医師または歯科医師の診療を受けた日をいいます。
具体的には次のような場合が初診日とされます。
- 初めて診療を受けた日(治療行為又は療養に関する指示があった日)
- 同一の傷病で転医があった場合は、一番初めに医師等の診療を受けた日
- 過去の傷病が治癒し同一傷病で再度発症している場合は、再度発症し医師等の診療を受けた日
- 傷病名が確定しておらず、対象傷病と異なる傷病名であっても、同一傷病と判断される場合は、他の傷病名の初診日が対象傷病の初診日
- 障害の原因となった傷病の前に、相当因果関係があると認められる傷病があるときは、最初の傷病の初診日が対象傷病の初診日
※ただし、知的障害の場合は、出生日が初診日となります。
なお、メニエール病により平衡機能に障害がある場合は、次の認定基準によって審査されます。
平衡機能の障害の認定基準
【2級】
四肢体幹に器質的異常がない場合に、
- 閉眼で起立・立位保持が不能
- 開眼で直線を歩行中に10メートル以内に転倒あるいは著しくよろめいて歩行を中断せざるを得ない程度のもの
【3級】
- 閉眼で起立・立位保持が不安定で、開眼で直線を10メートル歩いたとき、多少転倒しそうになったりするがどうにか歩き通す程度のもので、労働能力が明らかに半減しているもの
- めまいの自覚症状が強く、他覚所見として眼振その他平衡機能検査の結果に明らかな異常所見が認められ、かつ、労働が制限を受けるか又は労働に制限を加えることを必要とする程度であり、症状が固定していないもの
障害年金の申請について
ご自身で書類をしっかり準備したつもりが、症状に合った等級が認められないケースや、不支給となるケースが見受けられます。
このようなことを防ぐためには専門知識が必要となりますが、そうなると社労士に相談するか関連書籍を参照しなければなりません。
当サイトでは1分で障害年金をもらえるか、カンタン査定をいたします。
◎社労士への依頼も合わせてご検討ください
審査を受ける機会は審査請求、再審査請求を含めて3回あります。
しかし、1度目の請求で認められない場合、2度目以降で決定が覆るのは、たった14.7%となっています。より確実に認定を得るために社労士に申請を代行依頼する方法があります。
こちらも合わせてご検討ください。疑問などがございましたら、下記よりお気軽にお問い合わせください。
お気軽にお問合せください。
障害年金は国の施しではありません。国民の権利です。
煩雑な手続きを代行し、権利を行使するお手伝いをしっかりさせていただきます。
どんなご相談でも承ります。お気軽にお問合せください。
お電話でも承ります
06-6429-6666
平日9:00~18:00
このQ&Aの回答者
- 2004年:厚生労働省入省
- 2008年:社労士資格を取得
- 2012年:西宮市の社労士事務所に就職
- 2015年:独立し、中井事務所を設立
メニエール病に関するその他のQ&A
- メニエール病の症状に波があり、ひどい時は動けなくなるのですが、障害年金は受給できるでしょうか。
- 私は2年ほど前から回転性のめまい症状に悩まされており、メニエール病と診断されています。現在、会社から傷病手当金をいただいていますが、まもなく1年6か月になるため終了となります。しかし私の場合、症状に波があり、ひどい時は動けなくなるため、復帰の予定はありません。このような状態で障害年金をいただくことはできるでしょうか。
- 今はうつ病ですが、メニエール病を発症した高校生の時を初診日にすることはできないでしょうか。
- 私は高校生の時にメニエール病を発症しました。一時期よくなった時期もありましたが、大学を卒業する頃に再び悪化し、それが原因でうつ病になりました。そのせいで決まってた就職もうまくいかず、現在無職の状態です。障害基礎年金の申請をしたいのですが、大学生の時に保険料の納付猶予手続きをしていなかったので、資格がないと言われました。今はうつ病ですが、メニエール病が原因なので、メニエール病を発症した高校生の時を初診日にすることはできないでしょうか。
- 障害年金の申請では、うつ病とメニエール病の両方の診断書を出せばいいのでしょうか。
- 私は現在精神科と耳鼻科に通っています。精神科はうつ病で、19歳の大学生の時から通っています。耳鼻科はメニエール病のためめまいがあり、耳鼻科はもっと前の15歳くらいから通っています。現在25歳で、うつ病とメニエール病があるので仕事ができないので、障害年金の申請を検討しています。私の場合、両方の診断書を出せばいいのでしょうか。
- 社会人2年目の時にメニエール病と診断されているため、障害厚生年金がもらえるでしょうか。
- 私は先天性の感音性難聴で、3歳の時に障害者手帳6級を交付されました。それからは何ごともなく過ごしていましたが、社会人2年目(24歳)の時にひどい耳鳴りとめまいを起こし救急搬送され、メニエール病と診断されました。現在(26歳)もメニエール病で治療を継続していますが、この病気が原因で聴力低下となり、障害者手帳は3級になっています。私の場合、社会人2年目の厚生年金の時にメニエール病と診断されているため、障害厚生年金がもらえるでしょうか。それとも先天性なので障害基礎年金になるでしょうか。
- 障害基礎年金の申請で、病歴就労状況等申立書には精神のことも含めて書いた方がいいのでしょうか。
- 私はメニエール病から難聴になり、聴力が左右とも90db以上なので、障害基礎年金の申請準備を進めています。病歴就労状況等申立書には日常生活に不便を感じていることを書くにようなっているのですが、現在別の疾患(精神の疾患)を抱えていまして、そのために日常生活に不便を感じることがあるので、そのことも含めて書いた方がいいのでしょうか。