ADHD、うつ病です。障害厚生年金を申請できますか?

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ADHD、うつ病です。障害厚生年金を申請できますか?

中井智博
中井智博社会保険労務士
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公開日:

ADHD、うつ病です。

障害厚生年金を申請できますか?

うつ病になったのは3年前の厚生年金の時です。

ADHDで障害年金を申請した場合は、障害基礎年金の申請になり、

等級は1級、2級しかないと聞きました。

2級はIQが51以下が基準になるそうで、そこまでではないので到底無理です。

私の場合は、診断書にはうつ病だけを書いてもらった方が有利なんでしょうか?

今は簡単な事務作業で週に4回のパートをしています。

最初はお客さん対応もしていたのですが、

コミュニケーションがダメなため外されました。

事務作業の仕事もミスが多いです。

子供がまだ小学1年のため、これからの生活にも不安です。

ご意見お待ちしています。

本回答は2017年12月現在のものです。

 

障害厚生年金か障害基礎年金か

障害厚生年金を受給できるか、障害基礎年金の受給となるかは、

初診日に加入していた年金制度によって決まります。

  • 初診日が厚生年金被保険者期間中にある場合は、障害厚生年金
  • 初診日が国民年金被保険者期間中にある場合は、障害基礎年金
  • 初診日が20歳前または60歳以上65歳未満(国内に住んでいる方のみ)の年金未加入期間にある場合は、障害基礎年金

 

障害基礎年金と障害厚生年金の障害等級について

  • 障害基礎年金…1級および2級
  • 障害厚生年金…1級、2級、3級および障害手当金

 

知的障害を伴わないADHDの場合、障害基礎年金の申請になるとは限りません。

初めて受診した日が厚生年金加入期間中であれば、障害厚生年金の申請になります。

 

なお、知的障害の場合は、初診日は出生日となり、

20歳前傷病の障害基礎年金の申請になります。

 

ご質問内容からは、

ADHDとうつ病のどちらの疾病が先に分かったのかがわかりかねますが、

初めて精神科に行った日が厚生年金加入期間中であれば、

障害厚生年金の申請となります。

 

また、ADHDなどの発達障害は、IQなどの知能指数で等級が決まるのではありません。

発達障害の認定基準は、以下の通りです。

 

発達障害の認定について

発達障害については、

たとえ知能指数が高くても社会行動やコミュニケーション能力の障害により

対人関係や意思疎通を円滑に行うことが出来ないために

日常生活に著しい制限を受けることに着目して認定をされます。

 

発達障害の認定基準

【1級】

以下1〜2を満たすもの

  1. 社会性やコミュニケーション能力が欠如している
  2. 著しく不適応な行動がみられるため、日常生活への適応が困難で常時援助を必要とするもの 

【2級】

以下1〜2を満たすもの

  1. 社会性やコミュニケーション能力が乏しい
  2. 不適応な行動がみられるため、日常生活への適応にあたって援助が必要なもの

【3級】

以下1〜2を満たすもの

  1. 社会性やコミュニケーション能力が不十分
  2. 社会行動に問題がみられるため、労働が著しい制限を受けるもの

 

ADHDなどの発達障害とうつ病は、同一疾病として扱わるため、

障害年金の審査においては、総合的に判断されます。

そのため、どちらか一方のみを書いてもらった方が有利、ということはありません。

 

うつ病の認定基準は、以下の通りです。

うつ病の認定基準

  • 1級…高度の気分、意欲・行動の障害及び高度の思考障害の病相期があり、かつ、これが持続したりまたは頻繁に繰り返したりするため、常時の援助が必要なもの
  • 2級…気分、意欲・行動の障害及び思考障害の病相期があり、かつ、これが持続したりまたは頻繁に繰り返したりするため、日常生活が著しい制限を受けるもの
  • 3級…気分、意欲・行動の障害及び思考障害の病相期があり、その病状は著しくないが、これが持続したりまたは繰り返し、労働に制限を受けるもの

 

精神障害で就労している場合の日常生活能力は以下のように判断されます。

精神障害で就労している場合の日常生活能力の判断について

精神障害で就労している場合、

労働に従事していることをもって、直ちに日常生活能力が向上したものととらえず、

その療養状況を考慮するとともに、

仕事の種類、内容、就労状況、仕事場で受けている援助の内容、

他の従業員との意思疎通の状況等を十分確認したうえで

日常生活能力を判断されます。

 

就労にも支障をきたしているようですので、

障害年金の申請を検討されてはいかがでしょうか。

 

障害年金の申請について

障害の状態によって等級が決まりますが、

提出書類によって、2級相当の状態なのに3級となったり不支給となったり

というケースが数多くあります。

そのため関連書籍をご購入の上、申請されることをお勧めします。

審査のチャンスは審査請求、再審査請求を含めて3回ありますが、

1度目に不支給となると再審査請求で支給が決定するのは14.7%となっています。

慎重にご準備ください。

申請の流れはこちらにて解説していますので、ご参考にしてください。

 

社労士への依頼も合わせてご検討ください

よりスムーズに認定を得るために社労士に申請を代行依頼する方法があります。

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