障害年金をもらっていても生活保護はもらえますか?

- 詳しいプロフィール
- 2004年:厚生労働省入省
- 2008年:社労士資格を取得
- 2012年:西宮市の社労士事務所に就職
- 2015年:独立し、中井事務所を設立
-
人工透析です。
障害年金をもらっていますが年に78万円です。
仕事が見つからず、生活が困窮しています。
生活保護はもらえますか?
本回答は2016年7月時点のものです。
障害年金を受給していても、生活保護を受給することができます。
しかし、障害年金の上乗せに生活保護を満額受給することはできません。
生活保護と障害年金の関係
生活保護と障害年金の両方の受給権を得られた場合、
障害年金は満額支給され、生活保護費の方が調整を受けることとなります。
生活保護と障害年金は以下のような関係になります。
- 最低生活費>障害年金の場合、障害年金は満額、最低生活費は障害年金との差額分が支給されます。
- 最低生活費<障害年金の場合、障害年金は満額、最低生活費は支給されません。
最低生活費の方が障害年金よりも多い場合、
生活保護を申請するメリットがあると言えるでしょう。
障害年金の更新について
更新時の診断書提出により金額を減らされる、支給停止となることが、
2010年から2013年の4年間で6割増えている県もあり、近年増加傾向にあります。
等級を維持することができるかどうかについての判断には専門知識が必要となります。
関連書籍をご購入の上、申請されることをお勧めします。
また、障害の種類や県によっては支給率が44%(2012年)しかありません。
申請のチャンスは審査請求、再審査請求と3回ありますが、
1度目に失敗すると再審査請求で支給が決定するのは14.7%です。
慎重に書類をご準備ください。
社労士への依頼も合わせてご検討ください
上記で申し上げましたように、
障害や県によっては支給率が44%(2012年)となっており、
障害者団体などからは「年金を出し渋っているのではないか」
との指摘が出ているほどです。
より確実に支給を勝ち取るには社労士に申請を代行依頼する方法があります。
私は元厚生労働省の事務官ですので、
役所の論理・理屈を理解しており、これまで90%以上の確率で受給を勝ち取っています。
もし社労士への依頼を検討される場合は、こういった点も合わせてお考えください。
疑問などがございましたら、下記お問い合わせフォームからお気軽にご質問ください。
お気軽にお問合せください。
障害年金は国の施しではありません。国民の権利です。
煩雑な手続きを代行し、権利を行使するお手伝いをしっかりさせていただきます。
どんなご相談でも承ります。お気軽にお問合せください。
お電話でも承ります
06-6429-6666
平日9:00~18:00
このQ&Aの回答者
- 2004年:厚生労働省入省
- 2008年:社労士資格を取得
- 2012年:西宮市の社労士事務所に就職
- 2015年:独立し、中井事務所を設立
透析に関するその他のQ&A
- 障害年金は、人工透析をしていない場合はもらえないのでしょうか。
- 私は30歳の時から糖尿病と診断されて、定期的に治療を続けています。現在45歳で、腎臓の数値も良くないのですが、まだ人工透析はしていません。障害年金は人工透析をすれば2級がもらえるそうですが、人工透析をしていない場合はもらえないのでしょうか。
- 70歳から人工透析をしていますが、障害基礎年金の受給権があるということでしょうか?
- 私の父は現在71歳で、70歳の時から人工透析をしています。この場合、父は障害基礎年金の受給権があるということでしょうか?父は会社には勤めたことがなかったので、老齢基礎年金しかもらっていませんが、障害基礎年金とどちらか多い方を選べるということでしょうか?
- まだ人工透析はしていないのですが、この状態でも障害基礎年金2級はもらえるのでしょうか。
- 私は10年前から糖尿病と診断され、現在は慢性腎不全になり、手帳4級を取得しています。まだ人工透析はしていないのですが、この状態でも障害基礎年金2級はもらえるのでしょうか。私は厚生年金に加入したことがないので障害基礎年金になると言われたので、2級にならないともらえません。
- 障害厚生年金の申請では初診日不明で不支給でしたので、障害基礎年金に変えて申請できるでしょうか。
- 私は人工透析を受けているので障害厚生年金を申請したのですが、初診日不明で不支給になりました。そこで2番目の病院を初診日とすれば、カルテはあります。ただ、その時点では国民年金でしたので、障害基礎年金に変えて申請はできるでしょうか。
- 腎臓病のため身体障害者手帳3級ですが、障害年金は受給できるのでしょうか。
- 私は腎臓病のため、先日身体障害者手帳3級を発行してもらいました。この場合、障害年金は受給できるのでしょうか。