事故で片足切断。利用できる制度は?

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事故で片足切断。利用できる制度は?

中井智博
中井智博社会保険労務士
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公開日:

初めまして。

夫が、怪我で足を切断していました。

工場の仕事中に足を怪我をし、その時は大したことがないと思っていたのですが、その晩高熱を出して病院に運ばれた時には、菌が足に回りもう足を切断しなければ命が助からない状況だったのです。

膝下10センチから切断をし今はリハビリをしていて、なんとか私が手伝いながら入浴できるくらいにはなりました。

義足はこれから作る予定ですが、人によっては合わない場合もあり、最悪車椅子になるかもしれないとのことです。

色んな制度について無知なため、お恥ずかしいのですが、なにか生活保護以外で、利用できる制度はないでしょうか?

お恥ずかしながら貯金も少なく、非常に困っています。

ちなみに、労災は認められていて、治療費はそこから出してもらっています。

本回答は2016年2月時点のものです。

 

経済的にお困りとのことですので、

お金の面について記載致します。

 

まず、労災から治療費が出ているとのことですので、

療養の給付を受けられているものと推察いたします。

労災保険給付について

労災保険からは、主に以下給付があります。

  • 労災による傷病について、治療を受ける場合、療養の給付
  • 労災による傷病による療養のため労働することが出来ず、そのために賃金を受けていない場合、休業(補償)給付
  • 労災による傷病による療養開始後1年6月を経過した日または1年6月経過後、その傷病が治っておらず、障害の程度が傷病等級に該当する場合は、傷病(補償)年金
  • 労災による傷病が治ったとき、身体に一定の障害が残った場合には、障害(補償)給付

 

労災保険給付とは別に、国民年金法・厚生年金法による障害年金の申請もすることができます。

障害基礎年金

国民年金に加入している間に初診日(障害の原因となった病気やケガについて、初めて医師の診療を受けた日)のある病気やケガで、

障害等級1級・2級に該当する障害の状態にある間は、

障害基礎年金を受給することができます。

年金額は、平成28年2月現在、

  • 1級…975,100円
  • 2級…780,100円

の定額となっています。

※18歳到達年度の末日までにある子(障害者は20歳未満)がいる場合は、子の人数によって加算が行われます。

なお、障害基礎年金を受けるためには、初診日の前日において、次のいずれかの保険料納付要件を満たしていることが必要です。

  1. 初診日の属する月の前々月までに被保険者期間の3分の2以上が保険料納付済み期間または保険料免除期間で満たされていること
  2. 初診日において65歳未満であり、初診日の属する月の前々月までの直近1年間に保険料の未納期間がないこと

障害厚生年金

厚生年金に加入している間に初診日のある病気やケガで、

障害基礎年金の1級または2級に該当する障害の状態になった場合、

障害基礎年金に上乗せして障害厚生年金の受給を受けることができます。

また、障害の状態が2級に該当しない程度の障害の場合は、3級の障害厚生年金が支給されます。

※障害厚生年金を受給するためには、上記の保険料納付要件を満たしていることが必要です。

 

労災保険給付と国民年金・厚生年金の障害年金は、

休業(補償)給付、傷病(補償)年金、障害(補償)年金が一部減額されますが、

併給することができます。

労災保険給付だけでなく、

国民年金・厚生年金の障害年金も受給されることをお勧めします。

 

また、身体障害者手帳を取得すれば、

所得税、住民税の計算の際に障害者控除を受けることができます。

 

なお、片足を膝下10センチから切断されたとのことですので、

国民年金・厚生年金の障害年金2級に該当する可能性があります。

また、労災保険給付の障害(補償)年金5級に該当する可能性があります。


障害年金の申請について

障害の状態によって等級が決まりますが、

提出書類によって、2級相当なのに3級となったり不支給となったりというケースが

数多くあります。

そのため関連書籍をご購入の上、申請されることをお勧めします。

また、障害の種類や県によっては支給率が44%(2012年)しかありません。
申請のチャンスは審査請求、再審査請求と3回ありますが、
1度目に失敗すると再審査請求で支給が決定するのは14.7%です。

慎重にご準備ください。

申請の流れはこちらにて解説していますので、ご参考にしてください。


社労士への依頼も合わせてご検討ください

上記で申し上げましたように、
障害や県によっては支給率が44%(2012年)となっており、
障害者団体などからは「年金を出し渋っているのではないか」
との指摘が出ているほどです。

より確実に支給を勝ち取るには社労士に申請を代行依頼する方法があります。

私は元厚生労働省の事務官ですので、
役所の論理・理屈を理解しており、これまで90%以上の確率で受給を勝ち取っています。

もし社労士への依頼を検討される場合は、こういった点も合わせてお考えください。

疑問などがございましたら、下記お問い合わせフォームからお気軽にご質問ください。

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障害年金は国の施しではありません。国民の権利です。

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