事後重症請求で障害厚生年金2級を受給していますが、今から遡及請求ができるでしょうか。

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事後重症請求で障害厚生年金2級を受給していますが、今から遡及請求ができるでしょうか。

中井智博
中井智博社会保険労務士
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公開日:

私は3年前からうつ病のため障害厚生年金2級を受給しています。

事後重症請求で認定されたのですが、最近になり遡及請求というものを知り、自分も請求ができるかもしれないと考えています。

私の場合、初診日は10年ほど前で、当時は社会不安障害と診断されていました。

最初の病院には2年ほど通っていたのですが、その後転居に伴い病院をいくつか変わり、現在の病院は3年前から通っています。

このような経緯ですが、私は障害厚生年金の遡及請求ができるでしょうか。

ご質問者様の場合、障害認定日の時点で受診をしていることが拝察されるため、その時点の診断書を取得することができれば遡及請求は可能でしょう。

遡及請求とは

遡及請求とは、障害認定日に障害等級に該当しているが、知らなかったなどの理由で、障害認定日から1年以上経過して請求するものです。

障害認定日から3か月以内の診断書を取得することができれば、遡及請求を行うことができます。

 

障害認定日とは

障害の程度の認定を行うべき日をいい、原則として、

  • 初診日から起算して1年6月を経過した日
  • 傷病が治った日(その症状が固定し、治療の効果が期待できない状態に至った日を含む)

のいずれか早い日となります。

 

ご質問者様の場合、障害認定日が8年ほど前のためカルテの有無がわかりかねますが、カルテが残っており、カルテに基づいて診断書を作成していただけるのであれば、遡及請求は可能でしょう。

ただし、障害認定日の時点で社会不安障害と診断されていた場合は、認定を得ることは難しいでしょう。

神経症の障害年金での取り扱いについて

不安障害などの神経症にあっては、その症状が長時間持続し、一見重症なものであっても、原則として、認定の対象とはなりません。

「神経症にあっては原則として認定対象とならない」とは、その傷病による障害については、それがどのようなものであっても、その状態をもって、障害等級に該当する程度以上の障害の状態にあたるものとはしない、との趣旨となっております。

ただし、その臨床症状から判断して精神病の病態を示しているものについては、統合失調症または気分障害に準じて取り扱うとされ、例外的に認定の対象となります。

強迫性障害については再審査請求で支給となった裁決もあります。

 

不安障害ではなく、うつ病や双極性障害などの診断名であれば、認定の対象となっています。

カルテの有無と併せて、診断名を確認し、遡及請求についてご検討されてはいかがでしょうか。

 

(本回答は2022年3月現在のものです。)

障害年金の申請について

ご自身で書類をしっかり準備したつもりが、症状に合った等級が認められないケースや、不支給となるケースが見受けられます。

このようなことを防ぐためには専門知識が必要となりますが、そうなると社労士に相談するか関連書籍を参照しなければなりません。

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◎社労士への依頼も合わせてご検討ください

審査を受ける機会は審査請求、再審査請求を含めて3回あります。
しかし、1度目の請求で認められない場合、2度目以降で決定が覆るのは、たった14.7%となっています。

より確実に認定を得るために社労士に申請を代行依頼する方法があります。
こちらも合わせてご検討ください。

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