高次脳機能障害で改めて障害厚生年金を申請した場合、2級から1級になる可能性はありますか?

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高次脳機能障害で改めて障害厚生年金を申請した場合、2級から1級になる可能性はありますか?

中井智博
中井智博社会保険労務士
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公開日:

夫は55歳の時に脳出血を起こし、半身麻痺の後遺症のため障害厚生年金2級15号を受給しています。

現在57歳で、高次脳機能障害のため失語症と構音障害があります。

改めて障害厚生年金を申請した場合、1級になる可能性はありますか?

1級にならないとしても、2級の号数が上がれば受給額は上がりますか?

失語症と構音障害の程度が、次の認定基準の2級以上に該当する場合は、併合で1級に改定される可能性が考えられます。

 

障害年金において、音声又は言語機能の障害とは、以下の通りです。

音声又は言語機能の障害とは

  1. 構音障害又は音性障害…歯、顎、口腔(舌、口唇、口蓋等)、咽頭、喉頭、気管等の発声器官の形態異常や運動機能障害により、発声に関わる機能に障害が生じた状態のもの
  2. 失語症…大脳の言語野の後天性脳損傷(脳血管障害、脳腫瘍、頭部外傷や脳炎など)により、一旦獲得された言語機能に障害が生じた状態のもの

 

失語症の障害の程度の認定について

障害年金の失語症の障害の程度は、以下により判断されます。また、失語症が、音声言語の障害の程度と比較して、文字言語(読み書き)の障害の程度が重い場合には、その症状も勘案し、総合的に認定されます。

  • 単語の呼称
  • 短文の発話
  • 長文の発話
  • 単語の理解
  • 短文の理解
  • 長文の理解

 

音声又は言語障害の認定基準

【2級】

音声又は言語機能に著しい障害を有するもの。具体的には次のいずれかに該当する程度のものをいいます。

  • 音声又は言語を喪失するか、又は音声若しくは言語機能障害のため意思を伝達するために身ぶりや書字等の補助動作を必要とするもの
  • 4種の語音のうち3種以上が発音不能又は極めて不明瞭なため、日常会話が誰が聞いても理解できないもの

【3級】

  • 言語の機能に相当程度の障害を残すもの。具体的には、4種の語音のうち、2種が発音不能又は極めて不明瞭なため日常会話が家族は理解できるが、他人は理解できない程度のものをいう。

4種の語音とは、次のものをいう。

  • 口唇音(ま行音、ぱ行音、ば行音等)
  • 歯音、歯茎音(さ行、た行、ら行等)
  • 歯茎硬口蓋音(しゃ、ちゃ、じゃ等)
  • 軟口蓋音(か行音、が行音等)

 

音声又は言語機能の障害で申請する場合は、改めて診断書や病歴就労状況等申立書などの書類が必要です。

また、高次脳機能障害により認知障害がある場合は、次の認定基準により審査されます。

高次脳機能障害の認定基準

【1級】

  • 高度の認知障害、高度の人格変化、その他の高度の精神神経症状が著明なため、常時の援助が必要なもの

【2級】

  • 認知障害、人格変化、その他の精神神経症状が著明なため、日常生活が著しい制限を受けるもの

【3級】

  • 認知障害、人格変化は著しくないが、その他の精神神経症状があり、労働が制限を受けるもの
  • 認知障害のため、労働が著しい制限を受けるもの

 

なお、号数については、障害の種類によって定められているものですので、号数が上がれば受給額が上がるというものではありません。

 

(本回答は2021年6月現在のものです。)

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