最初の病院にはカルテがないので、今の病院を初診にして障害年金を請求できるでしょうか?

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最初の病院にはカルテがないので、今の病院を初診にして障害年金を請求できるでしょうか?

中井智博
中井智博社会保険労務士
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公開日:

私は現在35歳で、ADHDと双極性障害の診断を受けているので障害年金の請求を検討しています。

高校生の時に近くの精神科に連れて行かれたのが最初なのですが、今はもうカルテがないと言われました。

それから3年くらい通院していない期間があり、21歳の大学生の時に今の病院を受診しました。

今の病院を初診にして障害年金を請求することはできるでしょうか?

ご質問者様の場合、今の病院ではなく、高校生の時に受診したことを明らかにする必要があるでしょう。

 

その病院にカルテがない場合でも、初診日を合理的に推定できるような一定の書類により、本人が申し立てた日を初診日と認められる場合があります。

具体的に、次の場合には、審査の上、本人の申し立てた初診日が認められます。

  1. 初診日について第三者(隣人、友人、民生委員など)が証明する書類があり、他にも参考資料が提出された場合
  2. 初診日が一定の期間にあることを示す参考資料が提出され、保険料納付要件など一定の条件を満たしている場合

※第三者(三親等以内の親族は認められません)による確認項目は、以下の通りです。

  • 発症から初診日までの症状の経過
  • 初診日頃における日常生活上の支障度合い
  • 医療機関の受診契機
  • 医師からの療養の指示など受診時の状況
  • 初診日頃の受診状況を知り得た状況 など

 

お薬手帳や日付の入った診察券等があれば、初診日を証明するのに参考となる書類となる可能性があります。

また、今の病院に前医からの紹介状がある場合は、有力な参考書類となります。

紹介状がなくても、前医の受診歴についての記録が残っている場合は、参考となる書類となる可能性があります。

例えば、今の病院に転院したばかりの頃に、高校生の時から近くの精神科を受診していたことを話していて、そのことがカルテに記載されていれば、20歳前に初診日があることが確認できる可能性が考えられます。

 

諦めずにできる限りの書類を集めて、申請をご検討されてはいかがでしょうか。

 

なお、20歳前傷病の障害基礎年金の請求になるため、認定基準の1級もしくは2級に該当する場合、受給できます。

 

20歳前傷病の障害基礎年金とは

先天性の病気などにより20歳前から障害があり、初診日が、20歳前(年金制度に加入していない期間)にあり、かつ、障害の状態が認定基準に該当する場合には、障害基礎年金を受けることができます。

等級は1級と2級があり、障害の程度によって決められます。

※初診日とは、出生直後に、あるいは乳幼児期の健康診断(6ヶ月〜3歳時健診)、または養護学校、更生相談所等の各種検査のいずれかにおいて、医師または歯科医師の診断により、20歳までに障害が確認されている場合や、療育手帳等が交付されている場合を含みます。

<認定基準>

  • 2級…日常生活に著しい制限があるもの
  • 1級…他人の介助がなければほとんど自分の用事を済ませることができないもの

 

(本回答は2021年7月現在のものです。)

障害年金の申請について

ご自身で書類をしっかり準備したつもりが、症状に合った等級が認められないケースや、不支給となるケースが見受けられます。

このようなことを防ぐためには専門知識が必要となりますが、そうなると社労士に相談するか関連書籍を参照しなければなりません。

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◎社労士への依頼も合わせてご検討ください

審査を受ける機会は審査請求、再審査請求を含めて3回あります。
しかし、1度目の請求で認められない場合、2度目以降で決定が覆るのは、たった14.7%となっています。

より確実に認定を得るために社労士に申請を代行依頼する方法があります。
こちらも合わせてご検討ください。

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