障害年金の遡及請求で、20歳前に初診日がある場合は現在の診断書だけでいいのでしょうか。

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障害年金の遡及請求で、20歳前に初診日がある場合は現在の診断書だけでいいのでしょうか。

中井智博
中井智博社会保険労務士
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公開日:

私は18歳の時にうつ病を発症して、21歳の時に双極性障害と診断されました。

現在25歳無職で、精神科の通院を続けています。

障害年金の遡及請求をしたいのですが、20歳前に初診日がある場合は、現在の状態の診断書だけでいいと言われました。

私の場合、双極性障害と診断されたのは21歳の時ですので、その時が初診日で、その日から1年6か月後の診断書がいるのではないのでしょうか。

障害年金の遡及請求をするためには、現在の診断書と障害認定日時点の診断書の2通が必要となります。

 

ご質問者様の場合、うつ病から双極性障害に診断名が変更されていますが、双方は同一傷病として扱われるため、双極性障害の初診日は、うつ病を発症した18歳の時になります。

20歳前傷病の障害基礎年金の請求になるため、障害認定日は20歳の誕生日になります。

遡及請求をするためには、現在の診断書と、20歳の誕生日の時点の診断書が必要です。

遡及請求とは

遡及請求とは、障害認定日に障害等級に該当しているが、知らなかったなどの理由で、障害認定日から1年以上経過して請求するものです。

障害認定日から3か月以内の診断書を取得することができれば、遡及請求を行うことができます。

 

20歳前傷病の障害基礎年金の障害認定日とは

障害の程度の認定を行うべき日をいい、20歳前傷病の障害基礎年金の障害認定日は、

  • 20歳の誕生日
  • 請求する傷病の初診日から起算して1年6か月を経過した日

のいずれか遅い方となります。

 

20歳前傷病の障害基礎年金とは

先天性の病気などにより20歳前から障害があり、初診日が、20歳前(年金制度に加入していない期間)にあり、かつ、障害の状態が認定基準に該当する場合には、障害基礎年金を受けることができます。

等級は1級と2級があり、障害の程度によって決められます。

 

初診日とは

障害の原因となった傷病について、初めて医師または歯科医師の診療を受けた日をいいます。

具体的には次のような場合が初診日とされます。

  1. 初めて診療を受けた日(治療行為又は療養に関する指示があった日)
  2. 同一の傷病で転医があった場合は、一番初めに医師等の診療を受けた日
  3. 過去の傷病が治癒し同一傷病で再度発症している場合は、再度発症し医師等の診療を受けた日
  4. 傷病名が確定しておらず、対象傷病と異なる傷病名であっても、同一傷病と判断される場合は、他の傷病名の初診日が対象傷病の初診日
  5. 障害の原因となった傷病の前に、相当因果関係があると認められる傷病があるときは、最初の傷病の初診日が対象傷病の初診日

※ただし、知的障害の場合は、出生日が初診日となります。

 

うつ病や双極性障害などの気分障害については、次の認定基準によって審査されます。

障害の状態が1級もしくは2級に該当する場合、受給が可能となります。

参考にしていただき、申請をご検討されてはいかがでしょうか。

気分障害の認定基準

気分障害の各等級に該当する障害の状態は以下の通りです。

  • 1級…高度の気分、意欲・行動の障害及び高度の思考障害の病相期があり、かつ、これが持続したりまたは頻繁に繰り返したりするため、常時の援助が必要なもの
  • 2級…気分、意欲・行動の障害及び思考障害の病相期があり、かつ、これが持続したりまたは頻繁に繰り返したりするため、日常生活が著しい制限を受けるもの
  • 3級…気分、意欲・行動の障害及び思考障害の病相期があり、その病状は著しくないが、これが持続したりまたは繰り返し、労働に制限を受けるもの

 

(本回答は2022年4月現在のものです。)

障害年金の申請について

ご自身で書類をしっかり準備したつもりが、症状に合った等級が認められないケースや、不支給となるケースが見受けられます。

このようなことを防ぐためには専門知識が必要となりますが、そうなると社労士に相談するか関連書籍を参照しなければなりません。

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◎社労士への依頼も合わせてご検討ください

審査を受ける機会は審査請求、再審査請求を含めて3回あります。
しかし、1度目の請求で認められない場合、2度目以降で決定が覆るのは、たった14.7%となっています。

より確実に認定を得るために社労士に申請を代行依頼する方法があります。
こちらも合わせてご検討ください。

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