移植を受けたというだけでは障害年金の受給は難しいでしょうか?

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移植を受けたというだけでは障害年金の受給は難しいでしょうか?

中井智博
中井智博社会保険労務士
  • 詳しいプロフィール
公開日:

私は16歳で特発性間質性肺炎と診断されました。

35歳の時に肺移植を受け、現在は在宅酸素は必要ありません。

数値は健常者にやや劣る程度で日常生活に大きな問題はありませんが、免疫抑制剤は一生涯にわたって飲まなければなりません。

感染症にかかりやすく、常に気を使った生活をしています。

移植を受けたというだけでは障害年金の受給は難しいでしょうか?

障害年金は、移植を受けたということのみで受給の可否を判断されるものではありません。

あくまでも障害の状態を審査され、受給の可否が決定されます。

間質性肺炎などの慢性呼吸不全を生じる疾患については、次の認定基準によって審査されます。

検査成績や日常生活の状況が次の例示に該当する程度であれば、障害年金が受給できる可能性が考えられますが、移植により検査数値が改善し、日常生活に大きな問題がない場合は、障害年金を受給することは難しいでしょう。

 

呼吸器疾患の認定基準

【A表 動脈血ガス分析値】

区分

検査項目

単位

軽度異常

中等度異常

高度異常

動脈血O2分圧

Torr

70~61

60~56

55以下

動脈血CO2分圧

Torr

46~50

51~59

60以上

(注)病状判定に際しては、動脈血 O2分圧値を重視する。

 

 【B表 予測肺活量1秒率】

検査項目

単位

軽度異常

中等度異常

高度異常

予測肺活量1秒率

40~31

30~21

20以下

 

【1級】

以下2点を満たすもの

  • 上記A表及びB表の検査成績が高度異常を示すもの
  • 身のまわりのこともできず、常に介助を必要とし、終日就床を強いられ、活動の範囲がおおむねベッド周辺に限られるもの

【2級】

以下2点を満たすもの

  • 上記A表及びB表の検査成績が中等度異常を示すもの
  • 身のまわりのある程度のことはできるが、しばしば介助が必要で、日中の 50%以上は就床しており、自力では屋外への外出等がほぼ不可能となったもの、または、歩行や身のまわりのことはできるが、時に少し介助が必要なこともあり、軽労働はできないが、日中の 50%以上は起居しているもの

【3級】

以下2点を満たすもの

  • 上記A表及びB表の検査成績が軽度異常を示すもの
  • 歩行や身のまわりのことはできるが、時に少し介助が必要なこともあり、軽労働はできないが、日中の 50%以上は起居しているもの、または、軽度の症状があり、肉体労働は制限を受けるが、歩行、軽労働や座業はできるもの

※なお、呼吸不全の障害の程度の判定は、A表の動脈血ガス分析値を優先するが、その他の検査成績等も参考とし、認定時の具体的な日常生活状況等を把握して、総合的に認定する。

 

特に、ご質問者様の場合、16歳から診断されているため、「20歳前傷病の障害基礎年金」の請求になりますので、2級以上に該当しないと受給できません。

移植を受けたというだけでは障害年金の受給は難しいでしょう。

 

20歳前傷病の障害基礎年金とは

先天性の病気などにより20歳前から障害があり、初診日が、20歳前(年金制度に加入していない期間)にあり、かつ、障害の状態が認定基準に該当する場合には、障害基礎年金を受けることができます。

等級は1級と2級があり、障害の程度によって決められます。

※初診日とは、出生直後に、あるいは乳幼児期の健康診断(6ヶ月〜3歳時健診)、または養護学校、更生相談所等の各種検査のいずれかにおいて、医師または歯科医師の診断により、20歳までに障害が確認されている場合や、療育手帳等が交付されている場合を含みます。

 

(本回答は2021年8月現在のものです。)

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