血清クレアチニンが5を超えると障害年金2級になると思うのですが、どのように手続きをすればよいですか?

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血清クレアチニンが5を超えると障害年金2級になると思うのですが、どのように手続きをすればよいですか?

中井智博
中井智博社会保険労務士
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公開日: 最終更新日:

私は腎臓病のため、先月から障害厚生年金3級を受給しています。

血清クレアチニンが3を超えた時に申請をしたので3級が認定されました。

先日の受診で血清クレアチニンが4になり、来月には5を超えるだろうと言われました。

血清クレアチニンが5を超えると2級になると思うのですが、どのように手続きをすればよいですか?

障害の程度が重くなったときは、その旨を申し立て、年金額の変更を請求することができます。

これを「額改定請求」といいます。

ただし、額改定請求には原則として以下の待機期間が設けられています。

以下で確認しましょう。

額改定請求の待期期間

額改定請求は原則として、次の日を経過した日以降にすることができます。

  1. 障害認定日請求により受給権を得た場合は、障害認定日から1年経った日
  2. 事後重症請求により受給権を得た場合は、裁定請求日から1年経った日
  3. 以前に額改定請求をした場合は、額改定請求日から1年経った日
  4. 障害状態確認届(現況診断書)提出により減額改定された場合は、誕生月から3ヶ月後の1日から1年経った日
  5. 障害状態確認届(現況診断書)提出により等級変更がなかった場合は、いつでも可

本事案の場合

本事案の場合、先月から障害厚生年金3級を受給しているとのことですので、現時点ではまだ額改定請求はできません。

待期期間が経過し、障害の程度が2級に相当する状態となった場合は、額改定請求を行いましょう。

なお、単に血清クレアチニンが5を超えただけでは障害年金2級には該当しません。

以下で腎疾患の認定基準を確認しましょう。

腎疾患による障害の認定基準

障害の等級

障害の状態

1級

  • 以下1〜2を満たすもの
  1. 内因性クレアチニンクリアランスが10ml/分未満または、血清クレアチニンが8mg/dl以上
  2. 身のまわりのこともできず、常に介助を必要とし、終日就床を強いられ、活動の範囲がおおむねベッド周辺に限られるもの

2級

  • 以下1〜2を満たすもの
  1. 内因性クレアチニンクリアランスが10ml/分以上20ml/分未満または、血清クレアチニンが5mg/dl以上8mg/dl未満
  2. 歩行や身のまわりのことはできるが、時に少し介助が必要なこともあり、軽労働はできないが、日中の 50%以上は起居しているもの、または、身のまわりのある程度のことはできるが、しばしば介助が必要で、日中の 50%以上は就床しており、自力では屋外への外出等がほぼ不可能となったもの
  • 人工透析療法施行中のもの

3級

※障害厚生年金のみ

  • 以下1〜2を満たすもの
  1. 内因性クレアチニンクリアランスが20ml/分以上30ml/分未満または、血清クレアチニンが3mg/dl以上5mg/dl未満
  2. 歩行や身のまわりのことはできるが、時に少し介助が必要なこともあり、軽労働はできないが、日中の 50%以上は起居しているもの、または、軽度の症状があり、肉体労働は制限を受けるが、歩行、軽労働や座業はできるもの
  • 以下1〜3を満たすもの
  1. 尿蛋白量が3.5以上を持続する
  2. 血清アルブミンが3.0g/dl以下または血清総蛋白が6.0g/dl以下
  3. 歩行や身のまわりのことはできるが、時に少し介助が必要なこともあり、軽労働はできないが、日中の 50%以上は起居しているもの、または、軽度の症状があり、肉体労働は制限を受けるが、歩行、軽労働や座業はできるもの

障害年金を受給するために

障害年金の審査は、「しんどい」、「お金に困っている」、「悲しい」等ではなく、あくまで認定基準に該当しているか否かを審査されます。

そのため、国民年金法・厚生年金法や認定基準等をご存じない方がひとりで対応するには限界があります。

ご自分の生活がかかった大切なことなので、専門家である社労士に知識・経験を求めるのが最善の選択です。

一人でわけも分からず不安いっぱいで戦うのではなく、あなたの代理人となって受給に向けて取り組んでくれる専門家である社労士を味方につけてください。

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障害年金は国の施しではありません。国民の権利です。

煩雑な手続きを代行し、権利を行使するお手伝いをしっかりさせていただきます。

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