生まれつき右耳が聞こえず、左耳の聞こえも悪くなりました。障害年金を受給できますか?

- 詳しいプロフィール
- 2004年:厚生労働省入省
- 2008年:社労士資格を取得
- 2012年:西宮市の社労士事務所に就職
- 2015年:独立し、中井事務所を設立
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私は生まれつき右耳が全く聞こえません。
右から話しかけられると気付かないことや聴き取れないことがほとんどです。
左耳は聞こえていたのですが、10代後半から少しずつ聞こえにくくなっていき、
最近特に聞こえが悪くなりました。
障害年金を受給する基準に該当するでしょうか?
本回答は2019年7月現在のものです。
障害年金の聴力の認定基準は、以下の通りです。
障害年金の聴覚障害の認定基準
【1級】
- 両耳の聴力レベルが100デジベル以上のもの
【2級】
- 両耳の聴力レベルが90デジベル以上のもの
- 両耳の平均純音聴力レベル値が80デジベル以上で、かつ、最良語音明瞭度が30%以下のもの
【3級】
- 両耳の平均純音聴力レベル値が70デジベル以上のもの
- 両耳の平均純音聴力レベル値が50デジベル以上で、かつ、最良語音明瞭度が50%以下のもの
- 一耳の平均純音聴力レベル値が80デジベル以上で、かつ、症状が固定していないもの
聴力レベルの検査について
聴力レベルは、オージオメータ(JIS規格又はこれに準ずる標準オージオメータ)によって測定されます。
ただし、聴覚の障害により障害年金を受給していない者に対し、
1級に該当する診断を行う場合には、オージオメータによる検査に加えて、
聴性脳幹反応検査等の他覚的聴力検査又はそれに相当する検査を実施し、
その結果を把握して、総合的に認定されます。
ご質問者様の場合、生まれつき障害があるとのことですので、
20歳前傷病の障害基礎年金の申請となります。
障害の状態が、2級以上に該当すると判断された場合、支給されます。
20歳前傷病の障害基礎年金とは
先天性の病気などにより20歳前から障害があり、
初診日が、20歳前(年金制度に加入していない期間)にあり、かつ、
障害の状態が認定基準に該当する場合には、障害基礎年金を受けることができます。
障害基礎年金の場合、等級は1級と2級があり、障害の程度によって決められます。
ご質問内容からは、具体的な聴力レベルがわかりかねますが、
上記の認定基準を参考にしていただき、申請をご検討されてはいかがでしょうか。
◎障害年金の申請について
ご自身で書類をしっかり準備したつもりが、症状に合った等級が認められないケースや、不支給となるケースが見受けられます。
このようなことを防ぐためには専門知識が必要となりますが、そうなると社労士に相談するか関連書籍を参照しなければなりません。
当サイトでは1分で障害年金をもらえるか、カンタン査定をいたします。
◎社労士への依頼も合わせてご検討ください
審査を受ける機会は審査請求、再審査請求を含めて3回あります。
しかし、1度目の請求で認められない場合、2度目以降で決定が覆るのは、たった14.7%となっています。より確実に認定を得るために社労士に申請を代行依頼する方法があります。
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お電話でも承ります
06-6429-6666
平日9:00~18:00
このQ&Aの回答者
- 2004年:厚生労働省入省
- 2008年:社労士資格を取得
- 2012年:西宮市の社労士事務所に就職
- 2015年:独立し、中井事務所を設立
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