動脈血ガスの数値が正常で、休職中でも在職している場合は、障害年金の受給は難しいのでしょうか?

- 詳しいプロフィール
- 2004年:厚生労働省入省
- 2008年:社労士資格を取得
- 2012年:西宮市の社労士事務所に就職
- 2015年:独立し、中井事務所を設立
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私は50代男性です。健康診断で特発性間質性肺炎と言われ、現在休職中です。
傷病手当金を受給していますが、まもなく終了予定です。
しかし現在は在宅酸素をし、今度肺移植をするために検査入院をする予定で、職場復帰はしばらく先になりそうです。
収入が途切れるので障害年金の受給を希望しているのですが、担当医からは、動脈血ガスの指数が70Toorあるので難しいだろうと言われました。
また役所に相談に行ったところ、在職中なので受給は難しいかもと言われました。
動脈血ガスの数値が正常で、休職中でも在職している場合は、障害年金の受給は難しいのでしょうか?
呼吸不全による障害については、動脈血ガス分析値および予測肺活量1秒率の異常の程度を参考として認定されますが、在宅酸素療法を施行中のものについては、原則として、以下のいずれも満たしているものは、3級と認定されます。
- 常時(24時間)の在宅酸素療法を施行中
- 軽易な労働以外の労働に常に支障がある程度
このように在宅酸素療法を施行中のものについては、検査数値については基準はありませんが、「軽易な労働以外の労働に常に支障がある程度」と労働状況について基準が示されています。
在職中で肉体労働にも支障なく、他の従業員と同等の仕事ができる程度であれば、受給は難しいかもしれませんが、軽易な労働であればできる程度であれば、受給できる可能性が考えられます。
ご質問者様の場合、現在は在宅酸素療法を施行中で休職中とのことですので、障害厚生年金3級が認定される可能性が考えられます。
職場復帰はしばらく先になりそうとのことですので、申請をご検討されてはいかがでしょうか。
(本回答は2021年9月現在のものです。)
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このQ&Aの回答者
- 2004年:厚生労働省入省
- 2008年:社労士資格を取得
- 2012年:西宮市の社労士事務所に就職
- 2015年:独立し、中井事務所を設立
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